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2011年 02月 08日 ( 1 )

つくられたイメージ

20年ほど前、ちょうどオイラがスポーツスターに乗り出したくらいの
ハーレーのイメージは「曲らない、走らない、止まらない」でした。
実際良く考えれば、そんなバイクが売れる訳ないのですが、そのように言われていました。
自分で乗ってみて、最初そのように思いましたが、それはオイラの理解が足らなかっただけで、
不満な部分は手を入れれば問題は払拭されるし、それ以上に今までになかったただ単純に
「走る楽しさ」を強く感じ、今までにないバイクライフが始まりました。

このように実際に知らないことに関して、常識的に捉えてしまうことは良くあることです。
どれくらい自分をニュートラルな位置に置けるか、自分の眼の中にある、勝手な物差しや、
梁を取ることができるかが問題ですが、中々難しいことで、自分の思い込みの強さにも
驚かされます。

すでに連載は終わり数年経ちますが、未だにネット上に全てのバックナンバーがあり、
今でも良く読みにいくHPがあります。
バイクのコンテンツではありませんが「ある通信兵のおはなし」というHPです。
筆者の方は、少年通信兵として16歳から終戦の18歳まで過ごし、航空通信兵として機上から
敵の動向を報告する任務をしておられたそうです。
所属した部隊は、通信を主任務にしながら、敵無線の傍受から始まり、索敵、さらには攻撃予想まで
を行えるような、特殊な部隊で戦争末期、爆撃または攻撃目標を無線傍受で予想し、
また索敵し、最終的には敵の無線発信の場所や間隔などで、座標上に的確に当ててしまったそうです。
特殊部隊であるがゆえにその存在は知られていませんでしたが、この方の記事によって
知ることが出来ました。

コンピューターなど無い時代、地図上の座標上の無線発信点だけで、レーダーのように進入路、
爆撃目標を予想したり、無線交信の傍受により敵の行動や作戦を予測してしまうプロフェッショナル
集団の存在は驚くばかりです。

ただこれを読んでいると、戦後教育の中でなされる、帝国主義、軍国主義とは何か?と
考えさせられるのです。
そりゃ今だって昔だって、ロクでもない奴は必ずいます。
記事の中にもそのような人物が登場します。
しかしそれ以上に戦争中、それも末期の極限的な状況の中で、任務につかれている軍人さんは
冷静で、大局てきであり、決して狂信になく、ただ国を守るためだけに命をかけていたんだと
感じさせられます。

戦後の戦前否定は、ある程度作られてきたものであることは、この歳になると解ってきます。
この筆者の方と、オイラの親父は同年代であり、この筆者の方が少年航空兵に志願し、
そして航空通信兵として教育されていた頃、親父も志願して極度の乱視と長子であることを理由に
不合格になったことも親父から聞いています。
少なくとこの100話超える記事を読ませてもらうと、戦後故意に植えつけられた、ある種悪意とも取れる
戦前、戦中のイメージは間違いであることを感じます。
良く戦前は日本もまるで北朝鮮のようだったと、まことしやかに語られますが、戦前も今も、
日本は美しかったし、そして今も美しいのだと思います。
ただ国を守るために、命を捧げようという思いは、防人の時代から何も変わっていないように思います。

戦前は帝国主義だったかといえば、日本はイギリスと同じ立憲君主国家ですから、天皇は政治に
強く関与はしてきませんでした。
軍国主義かと言えば、歳入の多くを軍事費に無尽蔵につぎ込めるような環境には、議会がある限り
不可能でした。
確かに今よりは窮屈だったかもしれませんが、局面的に見れば今も同じようなものでしょう。

記事は国内の部隊のことですが、非常に臨場感が強く、描写も迫真であり、任務の特殊性も相まって、
また原爆投下にまつわる任務や終戦のポツダム宣言受諾にまつわる騒動なども書かれていますから、
読み物として面白いものです。
でもオイラが一番印象に残るのは、終戦前後の記事に出てくるエピソードです。
部隊が秘密裏に駐屯しているところは荻窪の小学校なのですが、近所には内密で普通の部隊の
駐屯となっています。
当然任務など知りませんから近所の小さな女の子が、ひもじかったのでしょう、表にいた筆者の方に
「兵隊さん、ごはんちょうだい」とねだったそうです。
筆者の方は、自分の食事を取っておいて、女の子たちと食べていると、それを見ていた同僚達が
次々とご飯入れてくれて、楽しく食事をした思い出が書かれていました。
これを読むとあ~日本人は今も昔も日本人なんだな~と思います。

別にオイラは主義主張があるわけでもなく、思想を持っているわけでもありません。
(敢えて言うならヒンズー教ですが  笑)
でも日本人を考えることはあります。
右とか左とか主義とか思想とかではなく、日本人でありたいと思います。
オイラは日本人は美しいと思います。
その美しさとは何か?、それを今一番考えなければいけないのではと思います。

「ある通信兵のおはなし」
http://ohanashi.okigunnji.com/
by jyai883 | 2011-02-08 09:39