2005年 03月 04日 ( 1 )

ハーレーにおけるキャブ口径の選択

現在のハーレーはVロッドを除き、全ての車種に同一のケイヒンCVK40キャブが
採用になっています。
エンジン側の要求で考えると排気量で最大600cc弱、インレットバルブ径で
10mmちかくの違いがるのになぜ同一なのかを考えて見ます。

元々CVになる前のキャブは固定ベンチェリーでスポとビッグツインは35mmと
38mmで直径が違いました。
これはベンチェリー径が変化しないため、より低速側の安定を考え採用されたと
思います。
CVは可変ベンチェリーのためコノ辺はセッティングの範疇になりました。
しかしこれだけ違う排気量にも関わらず全てに共通でセッティングで対応できる
ことはすごい事だと思いますが、これだけでは異なるエンジンの要求を満たせる
理由になりません。

まずオイラが考えたことはそれぞれのエンジンがもつリミッタ-の回転数と
最大トルク回転数です。
これはメーカーが考えたエンジンの安全運転域ですが、TC88は知りませんが
883で6000、1200で5500、1340で5000だったと思います。
トルクも883で4500、1200も同じ位、1340は3600で
1340に至っては2400程度でその80%ほどを発揮しています。

流体としての空気はその通路の直径二乗に比例して流入量が増え、逆に
流速は反比例して遅くなると言う理屈があります。
これは大きい直径の方が多くの吸気が流れる事ができるのですが
流速が落ちるため回転があがり吸入負圧が充分上がるまでは実際のガスの充填量が
減少してしまう事を意味します。
むやみに大きいキャブをつけると低回転がスカるのはこう言う訳です。

より低速を安定させたければ最初から流速があがる小さい口径にすればいいのですが
高回転時は口径が小さいため吸入抵抗が大きくなり回りづらくなります。
逆に大きい物は上記の通り高回転時の負圧が大きい時はスムーズですが低回転時は
流速が上がらず負圧も低いので力がなくなります。

そう考えると40mmと言うキャブの口径はエンジンの要求量が違う1340には少し小さく、
883にはやや大きいと考えられるので上記の理由がそのままバイクのキャラクターに
つながっているように思えるのです。

883は回して走るところに面白みがあり、1340は低回転の巡航時にその醍醐味が
あるとオイラは思うので、これを作為的にメーカーがやってるとすればそれはすごい
ことだと思います。

これを踏まえて自分の欲しい領域を考えれば自ずとリプレイスキャブの口径の
選択に役立つと思います。
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by jyai883 | 2005-03-04 13:00