以前は900CCと称されていた排気量。
ハーレー全モデルの中では現在でも最小。
レディーモデルともスタートモデルとも称される。
でもオイラはこの排気量のXLHにバイクの面白さを教わりました。
同時期に存在したほぼ同排気量のMHRと比べるとあまりに
非力で悲しいくらいプア、そんなノーマルに思考錯誤のうえに
実力を発揮させたとき、トータルでは非常にバランスしたモデルで
どれひとつとして、突出してませんが、どれ1つとして不必要な
ものがない。
ハイパワーでもスタイリッシュでもないけど、使いきれるパワーと
それにバランスさせた足回りがあれば、バイクを操る面白さに
溢れています。
まるで免許とりたての原付みたいに、全てが日常のスピードの中で
楽しめてしまいます。
現在のニューモデルにも継承した排気量ですが、これが残っているうちは
全てのモデルにハーレーらしさは失われないと思います。
それなりに結構じゃじゃ馬ですが、扱いを覚えればそれなりに素直で
自在に走れるようになると自分自身への要求が増す。
乗り手を育ててくれる数少ないモデルだと思います。
でもハーレーと言うネーミングとらしさを求めたら、やはり最初から
ビッグツインに行ったほうがいいかもしれません。
特に初期エボ883はまるトラやBSA健在の頃のモデルみたいですから。
ある意味ヨーロッパ車の影響を受けているモデルと言えるかもしれません。
もてあますことなく、飽きることなく、普通に走れて、面白い。
そんなバイクも少なくなりましたね。