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考えてみよう排気系7

火水とミーティング出店の為、月曜夜から留守にしてましたから、更新できませんでした。
って7まで書く気はなかったのに、まだ続くのだろうか(笑。

決まったエンジンに対し(オイラの場合はメーカー出荷状態ね)純正以外の数値を狙っても
あまり効果がない事はここまで書いてきました、これがエンジン側に変化があれば
全く違うことになってしまいます。

例えばノーマルの排気管径以上のパイプを使っても結果は排気効率が落ちてしまうのは
ノーマルエンジンにむやみにデカイキャブ付けても結果的に機能させられる回転域が
高く、狭くなるの同じで、空気も質量と体積を持つ物質なので当然抵抗がありそれに見合った仕事量までエンジンが達しなければ十分機能する事はできません。

しかしひとたびエンジンに手が入ってしまえばこの数値は全く意味をなさなくなる訳で
その代表がドラッグパイプになります。

実際ドラッグパイプは良く考えられていてエンジンにチューンに合わせ長さが変化できて
(ただのパイプだから)スラッシュカットされた排気端部は直径面積より広い排気面積を
確保ができ、セパレートパイプで干渉もなく、システムとしては良くできています。
ただこれには但し書きがついていてドラッグレーサー並のエンジンに使用が前提になりますが。

ドラッグエンジンは400mをいかに速く走りきるかの単純なレースのため、短時間で最高出力に達し、持続するかが勝負のきわめてスペシャルなエンジンです。
レースの距離は極端に短く、走行時間も極端に短いため(現在は6~7秒台)ギリギリ強度を
落として部品のフリクションを下げ、燃焼は最大にする為にカムはハイト、ディレーション、オーバーラップも大きく、バルブはぎりぎり巨大なものが点火の瞬間以外完全に閉じている事が無く、その為に与えられた常識外のハイコンプレッションですさまじい馬力をひねり出します。
このため一時に大量の吸気を吸い込み、それを燃焼させ、再び一時に排出しなければなりません。


その為の吸気もそうですが、排気も早く抜きたいのでドラッグパイプのような形状が一般的になりました。
こんなとんでもないエンジンのスペシャルパーツであるドラッグパイプをノーマルエンジンにつけても実力は発揮できないのはおわかりいただけるでしょう。
レース用の管径に至っては通常22/3インチ以上、ほぼ70mmに達するものが使用されますから排気の圧力もすさまじいものであるのがわかります。

この様にエンジンの条件が変われば使用される排気系も変化させなければなりません。
吸気もそうですが排気系の選択もまたエンジンありきであることが判ると思います。
ノーマルエンジンにはそれに見合った物、チューンドエンジンにはそれに見合った物が
然るべく選択されるべきです。
by jyai883 | 2005-11-18 10:39
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