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エボ馬力

新しいラインナップが揃い、ふと気が付けばメーカーも出力を表示し始めた現在。
じゃあエボって何馬力くらいあったんだよ?、ってことで馬力の話。
出力表示は現在も色々あるので面倒だから、いちいち言いませんが、要はエンジンの
回転力の表示ですね。

バイクの場合は後軸出力でチューンなどは表示される事が多いし、当然ベンチ計測ですから
修正出力で出る物もあるし、そのままの現状出力で表示する物あるので評価は難しい
ところです。
メーカーが表示する場合は大体クランク出力で減速以前のエンジンその物の出力を表示
する場合が多く、4輪のようにグロスとかネットとかで分けた表示をされる事は余りありません。

っでじゃあエボエンジンはどれくらいあったのか?。
オイラ達が買った頃は、車体と一緒にオーナーズマニュアルのアメリカ版が貰え、
これにが全車種の出力が表示されていました。
ビッグツインの場合は、ツーリングモデルを除く全モデルが69.5ps/5000rpm。
ツーリングモデルが若干高く、71.5ps/5000rpm。
スポーツスターが1200で68ps/6000rpmm、883で55ps/6000rpm。
てなことになっています。

この数値をどう評価するがが問題で、ハーレーとして高いと見るか、バイクとして低いと見るかで評価は違うでしょう。

何処とは書かれていませんが、恐らくはこの数値はクランク出力と思われます。
実際こんなに出ている感じはなく様々なノーマルのチューン前出力を見てみても
ここまで数値は出ていませんでした。
数値的にはノーマルの吸排気で測定されていると思われるのでクランク的には、正直な数値だと思われます。

なぜならこの頃のサイレンサーは同一タイプのものが使われている為、排気量が大きくなれ
それだけ不利な状況になるので数値的には低く抑えられているように見えるからです。
同じビッグツインでもツーリングモデルだけ容量の大きな専用を使用するため数値に違いが
見られるのでしょう。

アメリカには1ciの排気量で1psの出力という考え方があるようで、それから見れば一見劣っているように見えますが、あくまでノーマルの数値なのでこれらにエンジンに排気量に見合った
排気系を与え、それに見合った吸気と吸入を行うと自体は一変します。

それぞれは80ci,74ci.54ciの排気量を持ちますが、スポーツスターでは6000rpmくらいで
1ci,1psの条件を満たす事が可能です、それも後軸出力で。
ビッグツインはそこまで回らないのでもう少し低い数値に留まりますが、ハイカムなどで
スポーツスターと同じ位まで回せるエンジンですと近い数値が出てしまいます。
エンジン的に見ればクランク出力なら十分目標はクリアしているので
設計段階で十分な能力が盛り込まれている事が解ります。

逆に言うと1ci,1psと言う条件以上で設計されているエンジンですが、後軸ではこれが
1つの壁になる為、そこから先以上の出力を出す事が各チューナー達の腕の見せ所だとも言えます。

一般的な走行では出力より、より走りに影響を与えるのはトルクの方で最大トルクは出力回転数の3/4程度で最大になり、その80%程度は更に低い1/2程度で得られるので、ハーレー的
特徴はこちらの方が大きいでしょう。
国産とくべてもエンジン回転数では半分くらいしか回らない低回転エンジンですが
回転数的に得られる出力は決して劣っていないことがわかります。

近年の新型エンジンは更に厳しい条件付きで運転を迫られますが、スクりーミンのデータを
見るかぎりではかなりの高出力が可能です。
ただしどうしても環境問題で運行条件が良なくなる恐れが大きいので、日本では楽しむのが
難しい状況でしょう。

いずれにしてもハーレーの底力を垣間見る事でしょう。
by jyai883 | 2005-10-31 01:34
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