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特殊事情

ハーレーに長く乗っていろ、特殊な事情をもった車体にぶち当たる事があります。
特に80‘終わりから90‘初めくらいに多いのですが。

オイラが見たケースはその辺の年代に集中しています。
(ショップさんなどはもっといろいろ見てるんだろうけど)
88‘~89‘スポにCVキャブが採用され始めた頃、インテークマニホールドはゴムでした。
今は全てアルミですが、フランジ側にデカイリップがあってここをフランジに刺し込んで
ホールドしてました。
またキャブは同じ刺し込みですが、ステンのタイバンドで固定でしたね。
89‘の後期か90‘あたりからアルミになり対策部品もでましたが、何の対策か?。

ゴムマニホールドはかなり硬いものだったのですが、加工上どうしても薄く作らなければ
ならないリップの段などが吸気脈動で裂けてしまうのです。
所詮ゴムなので脈動では伸縮してる様で、うちのはリアバンクが裂けました。
朝始動して暖機中に聞き慣れない吸気音がするのです。
アイドリングと同じリズムなので「あ~やっぱり」ッテな具合で症状は有名だったので
すぐ部品を取り寄せて事無きを得ましたが、今のフランジのシールとはちょっと違います。

これは確認してませんが88‘のスポだけインナーチューブが長いと言う噂もあります。
実測長はわかりまんがカタログを見比べると少し長く見えます。
エアサス装備のFXRS-SPと同じだったのかもしれません。

それとビッグツインの90‘だけインテークマニホールドが1段細かったように記憶しています。
キャブを外すとシールの内側に段差があり5mmほど通路が細くなってるように記憶しています。
SEにパフォーマンスマニホールドが出たのもこの辺なので恐らく排ガス対策か、仕様国違い
だと思いますが、この年は輸入元が変わる間際なので混乱のせいかもしれません。

91‘92‘は何故か加速重視の最もドリブンスプロケットの大きい年でした。
70Tは過去最大で噂では仕様国向けではなく、この二年間は本国仕様が入っていたと
聞いています。
加速重視で二次減速比が高いため、低速から元気です。

93‘からビッグツインもヘッドブリーザーに以降するのですが、実際のキャスティングの変更は92‘から行われました。
ただ92‘は機構的に間に合わず、従来のオイルポンプ側からブリードホースを出していますが
オイルエレメントはエンジンキャスティングのマウントになり、エアクリーナーステ-ボルトは
ヘッドブリ-ザー用の太いものが使われていました。
そのためこの辺のカタログを見ると在来のエアクリナーをマウントする為のアダプトスクリュー
(イモネジ)が載っていましたね。
この年式どちつかづのエンジンになってしまいました。

97‘もちょっと面白いですね、~96‘と98‘~が混在しています。
従来の機構を見直しながら踏襲していたり、(電装の配置を変更しながらブレーカーが
使用されたり)、新しい試みへの準備の年で98‘~はヒューズに変更や点火系の変更に
進みますが装備的準備はこの辺までで完成してたみたいです。

こんなわけでハーレーのマニュアルは追補版だらけで、年式別に追いかけると結構部品が違ってたり、仕様が違ってたりします。
実は最後期の883は日本仕様だけ1200Sのマフラーを装備しています。
このマフラーそこそこの実力を持っているので、883では吸気だけいじると結構走ってしまいます。
純正部品を追いかけて検証していると、ヘンな事が判って楽しいのですが、みんなは相手に
してくれません(笑。
まあ社外品も最近はブランド化してステータスになってしまっているので純正は売られたり
して安く出まわったり、タダで貰えたりするのでオイラは楽しく遊べるのですが、
友人にはメーカーのデータ取りじゃないんだから純正の検証までするやつはいないと
言われております(笑。
by jyai883 | 2005-10-13 11:08
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