ハーレー的常識

オイラが乗り出した80年代終わりから90年代始め。
新車を買うと一冊の英語マニュアルがついていました。
例の「ウェルカム ツウ ハーレーダヴィッドソン ファミリー」で
始まる、オーナーズマニュアルです。

中身は4ヶ国語で書かれ、中には全モデルに関する、
あらゆる数値と初歩的なサービスマニュアルが、
ついています。

ここにはサービスマニュアルにも書かれない、
前、後軸重、馬力やトルク/最大回転数、
キャスターやトレールなども書かれ、
そのモデルが、どんなバイクなのか良く解かります。
昔はあまり気にしませんでしたが、今見ると非常に
興味深いものがあります。

当時はエンジンで2種類、排気量で3種類しかなく、
フレームでも4種類、外装を除けばリアホイールサイズは
1種類、フロントが3種類でこれをとっかえ引返して、
27車種ほどのモデルが作られていたわけです。

ビッグツインなど1種類のエンジンで、FX,FL、そして各ST
モデルが作られ、その独特の乗り味が作られていたのは、
さらなる驚きですが、どれにぽんと乗っても安心できる
操安性にも驚かされます。
さも、チョッパーなソフテイル、クラシックなヘリテイジが
同じフレームで、違うフォークをなだけですが、
全く違う乗り味ながら、乗った時の安心感は同じように
あることのほうが驚きだし、どのモデルに乗っても、
特別なハンドリングの癖はなく、その乗り味の違いだけを、
純粋に楽しめてしまうことが凄いことでしたが、
そんなこともオーナーズマニュアルを見ていると納得できる
ことです。

もうスポーツスターなんか、ただエンジンの出力違いだけです(笑。
883では車体が勝ち気味ですが、1200ではエンジンがオーバースペックです。
あとはオーナーが何とかしろと言わんばかり、
面白いのはツーリングモデルで、同じエンジンなのに2psほど高く、
違いが分からない(笑。
恐らく、あの複雑怪奇な、前後のエキパイがつながって、後のエキパイが
2本出しと言う、日本人には左右のマフラーの出が違うことが許せなかった、
エキゾーストシステムの違いからかもしれません。

ただどのモデルに乗ってもいえることは、比較的車体の引き起こしは軽く、
このときの印象が、そのままコーナーリングの倒しこみや引き起こしでも
感じらること、コーナーは例えば小さな交差点でも、一気にハンドルが切れ込む
こともなく、変な話、車体の違いはありますが、どれも比較的Uターンはやりやすいし、
乗り味の違い以外は、どれに乗っても同じような印象だった気がします。

今思うと当時のほうが、女性が普通にビッグツインに乗っていたような
気もしますが、当時普通に女の子が「ハーレー乗りたい」って言ったら、
シンプルなビッグツインを勧めていたような気がします。
スポーツスターより全然癖がなく、ハーレーらしいし、扱いも走ってしまえば、
簡単だったかも。

デザインはその年毎に新しいものが出てきましたが、マニュアルに出ている
数値はほとんどいじられていなかったはずです。
つまり形が変わっても、同じような操安性が維持されていたと思います。

もう20年以上前の話ですが、当時のハーレーはしばらく乗らなくても、
「そうそう、これこれ」って安心して乗ることができたのは、そのせいだった
のでしょうね。
スポーツスターに関しては、当時のほうが「なんじゃこりゃ?」な品物で
日本車的な常識が通用しない、まずアメリカンカルチャーからお勉強しないと、
何でもこうなるのかって理屈すらわからない、とんでもバイクだったような気がします(笑。

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by jyai883 | 2014-09-10 08:55
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