今日はちょっと深刻な話 4

やはり精神的に一番きつかったのは、
発病入院してから、事態が理解できるまでの
3日ほどだったと思います。

もう、どうなるんだろう?、
何が始まるんだろう?、
結局のところ、大丈夫なんだろうか?、
そして、突然断ち切られて、日常の
仕事、家庭、お金・・・?。

最初の3日は、めくるめく3日間でした。
この間個室で、担当してくれた看護師さんが
元々血液内科に長くいた方だったので、
この方は接し方も、慣れていて、感情的に
なってるオイラを見て、風穴を開けてくれました。
感情がほとばしり、30分ほど人事不覚に
なりましたが、お陰でいろんな整理が付き、
安心して、それからの長い入院の時間を、
楽に過ごすことができました。

さて自分の中に安心が得られれば、現金なモンで
いつもの自分でいられます。
もう全てを受け入れてしまったので、
怖いものはありません。

最初の問診のときの用紙にこのような項目があります。
※ 病状についての医師からの説明について・・・
1)全てを本人に告知する
2)・・・
もうこれは迷わず1)以外ありえません。
自分が知らないことが、一番面白くない。
お陰で、病名とその特徴、そして今の現状、
今後の治療方針など、主治医から詳しく説明されました。

自分の今がわからなければ、自分で自分を知ることはできません。
人はバイクではありませんが、診察している担当医より
自分の体にのことが解かるのは、オイラ自身に他ないからです。
そもそもが自分自身の細胞によって起こっているのですから、
それを知ることが、オイラの仕事になりました。
違和感は、全て伝え、どんな変な表現でも、事実は事実として
伝えることに、心がけました。

さ~腹が決まってしまえば、まな板の上の鯉。
もう煮て食おうが、焼いて食おうが医者次第ですから、
オイラはいつものオイラです。
住まいが病室で、世話をしてくれるのは可愛いお嬢さんたち(笑。
もう朝一の検温の「佐藤さん検温させてください!」
の「い~や~だ~」から始まって、好き勝手し放題(笑。
そりゃ、だめな事はだめですが、意外とOKなことも多く、「
あまり看護師さんたちは、迷惑するようなことはなかったと思います。

よく闘病生活などと言いますが、オイラ自身は、そもそもの発端が
自分自身の細胞ですから、闘う気などさらさらありません。
自分の中にもそんな部分があることも理解して、受け入れてしまえば
物理的に病気として現れてきている、自分の知らない部分が
理解できると考えるからです。

治療的部分は全くオイラが手出しできる部分はありませんし、
それなら、普段の自分のまま、自分を観察しているほうが面白い。
そうじゃないときは、いつもと変わらず、食いたい食い物の話、
バイクの話、家族の話、自分の話、そんな今までと何も変わらない
自分でいることに徹していたと思います。
お陰で楽に、楽しく入院生活は送れました。

そんなオイラを見ていた、キャリアのある看護師さんたちは
いぶかしがります。
何度も「佐藤さん、無理していませんか」と聞かれました。
最初に感情的な不安には穴が開けられていますし、
何も知らないという部分は、情報としての今の自分の
情報は、常に与えられます。
そして、今自分には何もできないことが理解できれば、
あとは楽しくしていることが、何より楽な状態で
いられるのですから、無理なんてしません。
そう告げると、彼女達は二の句が告げられないようでした。

だから彼女たちとの会話は非常に楽しいひと時です。
絶対聞いてはいけない「彼氏いるの?」って質問を
真っ先にしてしまうし、下の名前や出身地、今の住まい
など平気で聞いてしまう,変なオヤジは楽しんでもらえたと
思います。
彼女達だって人間ですし、そのときのコンディションだって
あります。
それでも、プロフェショナルに仕事をこなす看護師さんたち
ですが、それぞれの性格や趣味等にあわして会話を楽しめば、
お互いに楽しく過ごせます。

オイラのような病気かかったジジイどもは、皆一様に
「地球最後の日」のような顔して、病棟内で暮らしていますが、
そんな話をすると、ケラケラ笑ってくれます。
1年生には、結構意地悪もしたし、いたずらもしましたが、
ベテラン看護師さんたちには、「なんで結婚しないの」と
言えば、職業柄の話になりますが、「世の男どもは見る目がない」
と励まして?みたり、まるで娘のようでした(笑。

お陰で、オイラの入院中は、時間を作って見舞いに来てくれる
奥様や娘も含めて、辛い思い出はありません。
よく奥様が来た時には「何でそんなに、楽しそうにしてるの?」
っと聞かれたくらいです。
治療がきつくないことはありませんが、これとて慣れですから、
状態が変わることを待っていればいいだけです。
一番辛かったのは、8Fの窓から見える景色が、全然面白く
なかったことでした(笑。

お陰で、予定6ヶ月~8ヶ月と言われた入院は、5ヵ月半で
終えることができました。
最後はバイクに触って、乗りたい一心で出てきてしまいましたが、
ここまで無事過ごしていられることは、いろんな方のお陰です。
バイクで走っているときの「あ~生きてるんだ~」って実感は
何にも変えがたい感情ですし、これで再び再発があったとして、
それはそれで決まっていたことと、受け入れられるでしょう。
今振り返れば、こんな面白い人生、そう中々過ごせるとは考え
られませんが、ろくでなしのバイク乗りであったおかげかもしれません。
ただし、オイラは根は真面目・・・っと自分では思っています(笑。


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by jyai883 | 2014-08-26 09:37
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