883というバイク

4半世紀以上同じバイクに乗っていると、「スポーツスターの883っていいバイクですか?」と
聞かれます。
オイラは相変わらず「変なバイクです」と答えています(笑。

すでにメーカーラインナップからはSTDはカタログ落ちしているし、いろんな意味での本来の
スポーツスターの役割は、終わっていると思うのですが、こんな面白いバイクはないと
思うのも大きな事実です。

いいか悪いかの判断は、酷く主観的なもので、これを客観的に見るとき、どうしても万人においてという
前置きがついてしまうのですが、この前置きをつけるならば、決して良いバイクではないでしょう。
何も見るものが無いスペック数値、最低限の装備、非力なエンジン、剛性の高くない車体・・・etc。
悪口だったら幾らでも書けますが、良い所はと言われると「う~ん?」となってしまう(笑。

じゃあ何でそんなバイクにお前は乗ってるんだ?と言われますが、これがまた離れがたい魅力もある。
じゃあその魅力はなんだと聞かれると、これがまた難しい(笑。
だってその魅力を発揮させるためには、乗り手側が意識的に走らなければならない(笑。
つまり車体としての魅力ではないので、説明が難しい。

しかし長く乗っているとこの「バイクに乗る意識」が大切な事に気づかせてくれるのが、魅力なのかも
知れないと感じてきます。
実際不満だらけのこの883、パワーが無い、ブレーキが甘い、サスが良くない、操作がしづらい、
そう言いながらステレオ的に部品交換をしていくと、恐ろしくアンバランスなものが出来上がる。
このどんどん乗りづらくなるスポーツスターに疑問を持ち始め、やっぱりハーレーはダメってレッテルを
押したくなってくる。

しかしこの考え方は、大きな間違いで実はこのバランス感覚は操作する側、つまりライダー側の
意識にあると気づけば、俄然面白くなってくる。
この、走る、曲がる、止まると言う基本的な走行をするためには、それをちゃんと意識しなければ
できないバイクなど今では883くらいなもんでしょう。
しかしノーマルのまま、これを確り意識して走り続けると自ずと自分に必要なものが見えてきます。

いきなりレーサーの883に公道で乗っても面白くないでしょうが、これは一つの目的に対して
集約されたものだからです。
サーキットに行ってこそそのバランスを発揮する車体で、公道を走っても大して違いを感じないかも
しれません。
これを峠に持ち込んで、操るだけの腕があれば俄然面白いものになるでしょう。
これは極論ですが、要するに自分の走りをちゃんと意識できて、必要なものが解かれば、
自分の求めるバランスを得ることができる面白いバイクです。

ノーマルのままでOKなら、そのバランスが合っているなら何もする必要は無いでしょう。
このバイクは人と比べてどうだと言うバイクではないからです。
乗り手の意識のバランスが一人ひとり違うように、出来上がってくるバイクも1台1台違うはずです。
大抵の場合は、ライトチューン程度で満足できてしまうはずです。
そのバランスが機能的なものなのか?、オイラのようにポジションも含めて操作的なものなのか?の
違いはあるでしょうが、全ては乗りての意識の中にあるはずです。

化け物のようにハイチューンされた883で目を三角にして走り回るのも、ノーマル+でのんびり
走るのも、全ての主体は乗り手に側にあって、車体のセッティングなどの正解と言われるものの
良し悪しは、実は乗り手側にしかないものだとオイラは思っています。

こんなことを25年以上も考えながら、答えが出ないで未だにいじっているのですから、
そう言う意味ではこんな面白いバイクはありませんね。

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by jyai883 | 2014-07-09 13:17
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