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今でこそ・・・

そうでもないですが、一時期は頭の中のほとんど(その他はおねーちゃんと音楽 笑)を
ハーレーダヴィッドソンが占めてた時期がありました。

もうバイク=ハーレーダヴィッドンでしたから、オーバー100馬力も最高速270kmにも
興味が無く、スペックだけで言ったら、排気量に対して全然出力しないバイクが、
なぜこんなに面白いのか解からなくて、ひたすら考えては乗ってる時期でしたね。
ちょうど90年代の全てがそうでしたが、スポーツスターとビッグツインの2台持ちで、
暇さえあれば、どこかを走っていましたね。

だから当然、目的地のあるツーリングになんか行きゃあしません(笑。
決まったいくつかのコースを、同じように走りながら、今日はどうだとかこの間はこうだったか、
人から見たら、「コイツ何の為にバイク乗ってんだ?」みたいな走り方で、ドライバーとプラグレンチ、
そんで替えのプラグ2本をポケットに突っ込んで、アクセル開度、開けたときの付き、アクセルワーク、
調子がいいときは(本人も含めて)、ご機嫌で、不調のときは取って返して、バイクイジリの日々でした。

しかし今なら解かるハーレーの面白さは、当時は速度だとかコーナーリングだとか、
結局二義的なことに捉われていたように思います。
このアメリカ製の長い歴史を持つモーターサイクルが(死んだばあちゃんの生まれた年に創業)、
大陸の移動という目的の中で、未だに伝える面白さは、「ただバイクに乗る」という行為そのものが
面白いということでしょう。
そしてカスタムすることでそのバイクが自分の最高のお気に入りであるならば、
もう幸せ以外に無いことだと思います。

バイクといえばスピードとスリルという言葉が浮かびますが、一見ハーレーとは縁遠いもののように
思えるこの2つの言葉をハーレーも持っています。
国産車のようにアクセル一つで、高い次元が体験できるものではないでしょう。
しかしハーレーの場合は、この二つの言葉が比較的安全な日常の走行の中にあり、
その操安性と感覚的なエンジンのお陰で、容易く体感できるものだと思います。
ゆっくり走っても、飛ばして走っても面白いのはそのせいでしょう。

またその主体が常にライダーにあることが大事なところでしょうかね。
オイラは何もしてくれないと表現しますが、操作の主体が常にライダーにあるため、
走りのデキに対して言い訳ができないところがいいところでしょう(笑。
上手い日とヘタクソな日があり、乗りこなすという行為を求められ、
時にはバイクに「ヘタクソ」と言われてしまうときもある。

そんな走るための意識が必要なことが、ただ走ること自体を楽しいものにしていると思います。

スポーツスターの豪快なコーナーリングが決まった時も、ただただ田んぼ道の中をビッグツインで
淡々と走っても、面白く楽しいことに違いが無いのは、そのお陰だと思います。

走るための意識があれば、どんなバイクに乗っても楽しいのですが、
それをより強く、具体的に意識させてくれるのがハーレーダヴィッドンというモーターサイクルだと思います。
by jyai883 | 2013-06-17 21:48
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