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オイラとスポーツスター7

オイラがもっとも走っていた90年代のハーレー事情は、買った瞬間にさまざまな部分が、
アフターマーケットパーツに換えられてしまうような時期でした。

ハンドル、ウィンカー、シートは言うに及ばず、キャブにマフラー、電装系果てはエンジン外身から中身まで。
CVキャブなど上野辺りでダンボールに放り込まれ、1個¥500でヒヨコのように売られていました。
まあ好みもありますし、オイラみたいに体型の問題もありますが、アメリカ製に日本製、
挙句にメイドインどっかの国まで、さまざまなパーツが使用されました。

まあオイラもご他聞に漏れず、色んなパーツは換えていましたが、シートはアメリカ製、
チューニングパーツはスクリーミンイーグル、まあウィンカーはそこらへんに売っていた安物だったため、
買ってきたその場で、修理全バラシだったものの、比較的小規模なモデファイに終始しましたね。

大きな理由は、色々変えていくと、最終的にはある日突然ノーマルスタイルに戻ることが繰り返され、
そのたびに「あ~このカッコに惚れたんだよな~」って思ったため、実際CRっぽいスタイルになることに
少しは躊躇があったほど、ノーマルスタイルは捨て難かったですね。

それはある日突然やってきました。
奥様が買ってしまった(支払いはオイラ 笑)の‘97883を見ていると、「あ~コリャなんか違う」って
思いに捉われて、カスタムに走るのですが(支払いはオイラ 泣)、そのときのコンセプトは、
80sスタイルの純正でした。

そこで極力、社外パーツを使わず、純正カタログパーツとパーツリストから部品を拾い、
どうしても使いたくないものは(フロントウィンカーのステーとか、リアサスとか)最小限変えて
作ってみると、お~オイラの理想のスポーツスターができたではありませんか。
但し純正のペイントをチョイスした時、奥様の強硬なタンクツートン仕様には参りましたが(支払いはオイラ)、
お陰でタンクデカールではなく、‘65のタンクパッヂを使うことになり、更に経費がかさみました(支払いはオイラ)。
一時4速1200の純正シート(オイラの車検用)もつけていましたが、これもなかなか良くできたシートで、
ポジションの自由度やすわり心地はいいものの、そのスタイルのかっこ悪さで、みんな捨てられたと
言われていましたが、歳を食ってから見てみると、なかなかよく見えるのに驚きました。
でもスタイルは、知らない人が見ればただのドノーマルの883に過ぎません(笑。

また、実は最初の純正部品によるキャブチューンをしたのは、奥様号でした。
グズいノーマルキャブによる走りを変えたかったものの、ライダーが超初心者の奥様だったため
少し躊躇したのですが、取りあえずダイノジェットでお勉強した通りにやってみたかったのです。

吸気はK&NのノーマルBOX用のフィルターに変更しましたが、電装ノーマル(この頃の年式は、
オイラの頃のより点火進角が10°ほど遅い)、エキパイは純正のセパレートでサイレンサーノーマル。
どんな結果が出るかと思ってやってみるとアラ不思議、スムーズに走るではありませんか。
このとき純正部品も意味なく嫌わずに使ってみれば、安心感とクォリティの高さで、中々悪くないと
思いましたね。
883なんて最初からこのままなら、何にもしないで吊るしで乗るのにと思えるくらい、
簡単にセッティングでベストが出ています。

年式的な製品の熟成度はありますが、4速なんかに比べれば、はるかに静かで、スムーズ。
4速なんかエンジンの中身が折り合ってないんじゃないかってくらいガサゴソ走りますが、
‘97モデルは、この組み合わせで、元気に走れます。
現在のCRJとほとんど同じキャブセッティングながら、全く違う走りになるのは、
排気や点火進角の影響も大きいでしょうね。

そんなことで、4速による純正部品の検証が始まります。
ウィンカーはおミカンに戻され、ダイノジェットは外され、最後は10年間つけていたスーパートラップも
1200Sの純正部品に交換されました。
あらためて見る純正部品は、そのクォリティの高さで、社外のジャンクパーツとは一線を画するもので、
純正指定されたカタログパーツではない、スクーリーミンなどの機能パーツは、何の問題も起こりません。
お陰でフィッティングなどの前作業はいらないし、ほとんどポン付けでつきます。
何よりパーツの収集が、みんなが外したパーツを貰い受けていたので、タダか格安で遊べたのが、
オイラにとっては何よりでした。
後は選択の問題になりますが、この辺は考える楽しみでしたね。

1200S用のマフラーを883に使うことは、機能的選択として最初からある程度予想ができましたが、
実際に装着して走ったときのお驚きは、走りながら思わずニヤリとしてしまいました。
以前関係者の飲み会に行った時、ジョッキーのアライさんに、オークションのCVキャブと
1200Sマフラーの価格を上げさせた張本人と言われましたが、‘03モデルの883が、
‘1200S純正マフラーをノーマルで装着してきた時には、思わずほくそ笑んでしまいました。

オイラ自身純正部品への偏見はありました。
なにせカタログの純正部品装着車は一つもカッコいいとは思えなかったし、
最初から付いているものの性能は、規制対象だとばかり思っていました。
まあ実際にそういう側面もありますが、それはそれで選択次第だと思います。
去年つけた‘02ダイナのキャブだって、本体そのものは全車共通ですから、
それほどの変化を期待していませんでしたが、ニードルのプロファイとか、加速ポンプの有無、
フロートボールの容量やフロートの年式的違いなど、つけてみたら以外に大きいし、
逆に毎年行われるアップデートは確実に進化していることを、思い知らされました。

お陰で所謂古い車体に新しいパーツをつけるレトロフィットが大好きですが、
それが可能なのも、装着方法に大きな差異のない純正部品のメリットだと思います。
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by jyai883 | 2013-04-09 22:38
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