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「みんスポ」番外編4速ミッション 2

今日はギアに行こうと思ったのですが、その前にちょこっとシフターあたりをうろついて見ましょう。
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これはX1号さんの外されたカムフォロアとキャリア周辺です。
カムフォロアをアップするとこんな感じですね。
「みんスポ」番外編4速ミッション 2_c0063859_831991.jpg


シフターカムとの当たり面は磨耗していますが、その他の部分は擦り傷もなく、
綺麗な状態ですね。
非常に丁寧にシフトされ、無理な操作はされていないと思います。
大体無理な走りをすると、この両方のアームの数字部分に擦り傷ができ、両端のスプリングホルダーの
首あたりにクラックが生じて、折れてしまいます。
今回の分解で交換されるでしょうが、綺麗に使用されていると思います。

今回の分解でちょっと驚いたのは、レバーアームシャフトの先端、つまりキャリヤーの先端にはまる
ボール部分に磨耗が見られたことでした。
それがコレです。
「みんスポ」番外編4速ミッション 2_c0063859_8381893.jpg
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この先端は距離が出ても鋳物肌のままですが、非常に硬く、オイラの883では擦り傷すら見られなかったのですが、
ここが磨耗したのは驚きでした。
ひょっとするとアーム自体かその取り付けに問題があったのかもしれませんが、その辺は今後の
測定結果をまたなければなりません。
また別の友人は、交換用に社外品を用意しましたが、削り出しのそれは、硬化処理はなされておらず、
普通にヤスリが食いつくため、あまりの純正部品との違いに諦めたことがあります。

ミッション側から差し込まれるアームは、キャリアのこの部分にボールエンドが収まります。
「みんスポ」番外編4速ミッション 2_c0063859_8453688.jpg

コレはオイラのシフターですが、ボールエンドに磨耗が見られるって事は、この部分にも
磨耗がある可能性はあると思います。

しかし全般的には磨耗は少ないと思うし、画像のシフターカムを見ても、磨耗と言うよりは
何らかの加工のあとのように見えるところもありますから、オイラは以前にミッションが開けられていると、
判断しました。
カムフォロアなどは距離に関係なく、乗り方で折れてしまったりしますし、現在注文しても
画像と同じものがきますから(‘89以前のモデルでは、番号違いや、形が違うものが確認できます)、
今後メーカーによって改善されると言う可能性は、廃番になる可能性より低いと思います。

このカムフォロアは、4速スポ独特のものと認識していますが、ビッグツインの4速やショベルのスポにも
同名のパーツはあるものの、形が違い、下から突き出る棒状のもので、同じ働きをします。
ただ4速のエボスポの場合、オルタネータのコイルがトラップドア上に来たため、行き場を失い、
シフターカム下面に沿うように設置されたのではないか?と今でも思っています。
4速のエボスポを見ていると、多くのショベルヘッドエンジンとの共用部品を見ますが、
コレはすでにエボリューションエンジン化が済んでしまったビッグツインに合わせるため、にエボ化が
先行して行われたのではないか?とオイラは思います。
この時点で実はすでに5速化もプランとしてはあったものの、まずエンジンのオールアルミ化が急がれ、
本来の姿になるのは、5速エンジンからだったのではないか?と考えます。
ミッション別体のビッグツインとは違い、根本的な設計変更をしなければならなかったスポーツスターエンジンでは、
時間稼ぎと言ってしまっては語弊がありますが、完全以降するためのプロセスとして、4速エンジンが
存在していたのだと、オイラは今は考えます。
by jyai883 | 2012-01-07 09:07
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