人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ケツがむずむず

まあ車検が取れるめどがついたのでそれもあるのですが、
スポーツスターに乗ってると実際にあるケツのむずむずの話。

ノーマルの4速883の時代、アメリカのハイウェイ規制が55マイルのころ。
kmの直せば88km、回転数は3000に少したらないくらいですかね。
ノーマルセッティングでMJ#170、SJ#35だった4速883は、
少々振動が大目でしたが、この速度粋に入ると細かく言えば80kmを超え、
90kmまでは、ミラーも見えるくらい振動が治まったを覚えています。

この速度域で高速を巡航すると、まあ遅いものの、振動も少なく、燃費も良く、
印象は悪くありませんでした。
しかしこれを超えると105kmくらいまで、非常に細かく、強い振動が出るので、
指がしびれ、ケツの穴がむずむずするような振動が発生するので、大勢でツーリングに
行って、千鳥で100km巡航されると閉口しました。

ハーレーに乗っていると特定の回転数で、特定の場所に振動が集中することは
知られていますが、これもセッティングによって変化しますから、
今のオイラのCRJでは振動域が少し下がって、80kmくらいまで出るので、
高速巡航は、ずっと楽な状態で、120までなら平和ですね。

前述のように特定回転数で特定な場所に振動が出る事を書きましたが、
その振動も半端じゃないので、良く後付けのステー類は折れることがあります。
ウィンカーなどを平板の汎用ステーなどで下げると、末端で振幅が大きいため、
2mm程度のものでも折れてしまうことがあります。

現在のラバーマウントスポーツスターは、別なステーで右ステップがマウントされますが、
以前はスプロケットカバーに直にマウントされていましたから、倒したりすると
その場ではなんでもありませんが、1年ほど経つとそこに水平にクラックが入ったりしました。
これも余計な力が掛ったところが振動で破断してしまったためと思われます。
オイラもガススタでばったり倒し、その場では外見上何でもありませんでしたが、
1年後、エンジンかけて走り出そうと足を乗せた途端に、グニャっとした違和感があり、
見るとステップから後が大きく破断していました。
幸い溶接が可能だったため、新しいパーツを取り寄せるまで、間に合わせが聞きましたが、
ハーレーの振動恐るべしです。

まあCRJも現在のタイプ4のシートカウルはプロトタイプのため組み立てを容易にするため、
試験的に3.2mmのリベット組み立てになっていますが、120km巡航で400kmほど
走らせたら3本ほど振動で頭が飛び、そこは4mmで打ち直しましたが、このトラブルは
ダークホースさんに報告させてもらい、現在の製品は全溶接化されています。
亡くなったブローチさんとその話をしたとき、彼は自作でサイレンサーを作ったことがあり、
やはり振動のお陰でアルミリベットは、頭が飛ぶからやめたほうがいいと言われました。
やはりハーレーの振動恐るべしです(笑。

その辺のことは純正では良く考慮されていますから、純正ステーや組み付けはかなりしっかり、
そしてがっちり組みあがるので安心ですが、緩んでいたりするとそこから破断するので
用心は必要です。
これはマフラーも同じことでしょう。
アップタイプのマフラーやセパレートタイプのものは、後のステーがそれほど強いものでは
ないので、システムそのものの重量を支えているわけではありません。
そこでエンジン側のスタッドのナットが緩んでいると、スタッドボルトが全てを受けてしまい、
振動も集中するので、折れることがあります。
このスタッドボルトは高張力鋼のため、抜き出すのにヘッドばらして内燃機屋さんに、
持ち込まなければならないので、お金も手間も掛りますから、たまには点検が必要でしょう。

フロント回りに振動が集中することがあるのは、スポーツスターに乗っていると、
実感するのですが、CRJのカウルを初めてつけて走ったとき、ちょっと走りに行った帰り道、
カウルが妙に振動するの気づきました。
「あれ?」っと思い、信号待ちで良く観察すると、カウルを固定する4本のボルトが全て緩んで
手で回ります。
おいおいと思いながら5kmほどゆっくり走り帰宅。
早速全てのボルトにスプリングワッシャーを追加して事なきを得ましたが、
これなども普通にしっかり緊結したにも関わらずでしたから、ハーレーの振動恐るべしデス。

だからと言って馬鹿みたいにマシ締めすれば言いかと言えば、そこは常識的な範囲の問題で、
確かにハーレーのネジ類は国産などとは比べ物にならないくらい、ネジロックが使用されている
部分が多いのですが、やりすぎればねじ山を痛めてしまいますからあくまで常識的な範囲でしょう。
エンジン周りなどを錆びるからとステンボルトに換えていたりすると、オーバートルクは
かじりの原因にもなりますし、ステンボルトは折れたりしますから、必ずトルクレンチを
使う必要はありませんが(トルク管理の厳しい部分は別ですが)、やりすぎは禁物です。

今はラバーマウントがほとんどですし、バランサーつきもあるので、以前ほどではないにしろ、
ハーレーの振動恐るべしです。
以前から言ってることは、一度ばらして組みなおしたら、そこのネジ類は少し走ったら、
必ずチェックすれば、脱落や折損を防げると思います。
結構驚くほど緩んでいることがありますから(笑。
by jyai883 | 2011-03-05 09:51
<< 第9回関東スポーツスターミーティング そろそろ春? >>