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やっぱり4速スポーツスター8

今日はエンジン周りですかね。
今更エンジンについて書いてもしょうがないので、周辺部品の互換性などを書きましょう。

現在走っている4速エボスポーツの多くは、マフラーを交換されていると思います。
正規輸入のインターナショナルパーツのサイレンサーは、どうしようもないものでしたから、
これに関しては交換することをお勧めします。
純正スタイルを崩したくない方には、絶対お勧めなのが1200Sのマフラーですが、
音、容量と非常にジェントル且つトルクフルで、使い勝手の良いものです。
実際の交換は、システムそっくり、ステーまで含めての交換をお勧めしていますが、
これには理由があって、‘98の1200Sマフラー(最後期‘03883も同一品番)システムそのものの、
エキパイ直径が微妙に小さいのです。
最も簡単なのはサイレンサーのみの交換と考えるのはスジですが、実際に作業をすると非常に入りづらく
飲み込みも微妙に違うことから、結構てこずることがあります。
サイレンサーも太いので、フロント側の追い込みも大きく、4速用のリアマフラーステー基部に干渉しますから、
そっくりシステムとして交換した方が、楽に装着できます。
これにより、4速5速のマフラーの取り付け角やホルダーの位置などが同じであることが解るので、
4速5速に関わらず、装着できてしまいます。

キャブも同じようにどの年式4速、5速に関わらず装着できますし、初期のバタキャブもスポ、ビッグツインに
関わらず装着できますが、最近はエボスポーツ用のバタキャブインテークマニホールドが
入手しづらくなってきています。
CVに関してはどれでもOKですが、負圧コック採用後に使われたCVキャブで、フロートボールに一切
ドレンを持たないものもあるので、通常の落下式のコックでは危険なので注意が必要です。
またCVとバタキャブではスロットルケーブルのインナーケーブルの長さが違うので、注意が必要です。
‘88~‘89の初期CVキャブには、ゴム製インテークマニホールドを装着していましたが、
ことごとく破れてしまったので、対策部品が出る以前はショップ独自に旧型マニホールドにゴム製の
スピゴットでマウントされているものも、中古車の中にあるようですね。

エアクリーナーはケースそのものの寸法は5速と同型なので、フェルトタイプのエレメントに交換できます。
この場合キャブ開口はふさがれますから、開口部の少ないケースに穴を開けて、吸入面積を増加
させることが出来ます。
具体的にはバックプレート中央の隔壁内側に直径20mmの穴を2つ開けるか、
隔壁の沿って10mm穴を8つ開ければ同面積になります。
これでかなり吸入が改善されるので、オーバーサイズジェットの使用も可能になりますし、
エレメントをK&Nに交換すれば、ダイノジェットなどにも対応できるようになります。

SEのハイフローエレメントには2種類存在し、古いものはステー支持でしたが、後期のものは5速と
共用なのでカラー支持に変更を受け、ヘッドブリーザーボルトにも対応してましたね。

以前にも書きましたが、この頃のイグニッションモジュールは点火系ハーネスがそっくり生えていたため、
モジュール故障=ハーネスそっくり交換でした。
その後ハーネスキットが発売され、7ピンカプラでモジュールは接続されるようになりますが、
現在ノーマルまたは4速用のモジュールは非常に入手しにくいので、モジュールが故障したときは
点火系のハーネスも独立させた方が、対応しやすくなると思います。
また点火コイルはずっと同じものが使用されています。

本来4速の883と1200はクランクが違うものですし、ピストン重量も違うものですから、
厳密に言えば883を1200にボアアップすると、クランクのバランシングは必要になります。
もっとも通常走行ではそれほど大きく影響しないと考えますが、パワーアップすればそれなりの
チューンも施すことになるでしょうから、その場合は当然クランクのバランシングは必要になるでしょうね。
883のクランクバランスのままでは、頭でっかちになるため振動も増え、ガタも出てしまいますから、
適切なモデファイを伴わないチューニングやスポーツライクな走りにおいては、余りお勧めしません。
単純なボアアップは、普段の走りに大きな余裕となりますが、機械的には余裕がないので、
使い方に制限が必要に思います。

古いエンジンですが、同じエボリューションエンジンということで、意外と共用できたりレトロフィット
出来るパーツは多いと思います。
まあ4速のエンジンをグルット眺めて、こんなのはもう使われていないな~と思うのは、
あの変なスリットのフィラーキャップと、他のどのステップとも違うメス型のライダーステップですかね。
シフトレバーも結構もろいし、いろいろは注文は多いと思いますが、あのエンジンの伸びを体験すると、
このままでいいや~と思えてしまうのが不思議です。
by jyai883 | 2010-08-27 09:08
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