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カフェレーサーを考える1

今更カフェレーサーとは何ぞや?なんて定義の考察をやってもつまりませんが、
ある意味車種を選ばないカスタムとしてチョッパーと双璧をなすと思います。
どちらも発想は自由ですが、その方向性は全くと言っていいほど違いますね。
どちらに合っているのかって、車種的適合性はありますが、大抵の場合どんな車種でも、
どちらのカスタムにもすることができる自由度の高さがあります。

チョッパーはどちらかと言えば高く、長くなる方向にデザイン性を見出しますが、
カフェレーサーは低く、短くなる方向に集約させるようにオイラは思います。

またチョッパーの方向性としては余分なものをそぎ落としていきますが、
カフェレーサーは多くを置き換えるか、増設することで違うスタイルに
変化させる手法を使うのは、フルドレスの要らない装備を外しまくって始まったチョッパーと、
実用車をレーサーのように変化させて始まったカフェレーサーの、生い立ちの違いかもしれません。

さてでは、今現在という視点でカフェレーサーを見てみましょう。

イギリスに端を発すると言われるこのカスタムスタイルですが、
もともとその頃のバイクは、現在に比べればはるかに実用用途が高いのもので、
当然スタイルもそのようなもので、なければならなかったと思います。
逆に現在は、よりレーシーなスタイルの物の方多いので、カスタムベースは限定されてしまうでしょうね。

しかしやろうと思えば何でもできますが、多くの場合デザイン的範をクラシックレーサーに求めるので、
やはりそのような構成のフレームを持つものの方が、それらしくはできると思います。
これに関してエンジンの気筒数は関係ありませんし、スタイル的デザインは自由と言う無法地帯ですから、
センスは問われるのではないでしょうか?(笑。

またこれからは合法性というのも、ひとつのポイントになってくると思います。
スタイル的にはある程度自由になってきたバイクですが、逆に環境規制でエンジン関係に規制が掛かり、
騒音、排気ガスに関しては、より難しい状況になりつつあります。

しかしカフェレーサーカスタムの多くを占める外装的変化の部分は、しっかりしたパーツ選択と、
取り付けがなされれば、現在は構造変更もやりやすく公認車検もとれますから、
以前よりは合法的にできるようになったといえます。

唯一マフラーに関しては、今後の規制を踏まえたスタイリッシュなものの発売も望まれますが、
規制の行方も定かではありませんから、現在ではできるだけ合法的なものを選択せざるを得ないと思います。
折角気分よく走っていても、ギフト券をもらってしまってはぶち壊しですし、
走ること自体に懸念があっては、楽しくもなんともないですから、その辺は、避けて通りたいとオイラは考えます。

SRなどのように、非常に多くのカスタムパーツを持つ車体もありますし、
同時に汎用性の高い部分のパーツも今はたくさんありますから、外装だけを考えれば、
今は非常にやりやすい環境にあるといえますし、流れとして、
今まででは考えられなかった車種への波及もありますから、
今はいいチャンスなのかもしれません。

どうしてもカフェスタイルというと、バックステップ、セパハンにビキニかロケットのハーフカウルを思い浮かべます。
もともとのデザイン的ルーツが、ノスタルジックレーサーですし、それがまたカッコイイのですから、
それに近いスタイルを選択します。
一見決まりきったスタイルのように見えますが、たったこれだけしか条件がないわけですから、
様々なスタイルカスタムを生み出す上では、非常に自由度が高いと思いますし、それっぽく見える最低条件とも言えます。

最近はハーレー、BMWの旧タイプ、モトグッチ、パンタのドゥカティなど外車にも普及しつつありますし、
メーカーとしてもノスタルジックなモノへのデザイン変換が見られますから、
車体選択は幅が広がりつつある状況にあると思います。

国産は縮小傾向ですが、まだまだ当たり前にタンク、シート、フェンダーが別な、
当たり前の構成の車体も残されたりしていますから、中古も含め選択の余地はあると思います。
特に4気筒などは、CB1100の登場もあり、今まで普通のバイクとしか認識されなかったバイクなども、
当然ベースとして考えられますから、逆に今は選択の幅が広がっていくような気がしますね。

多くのバイクユーザーは、一見大規模に見えるこのようなカスタムはあまりやらないように見えますが、
逆に昔からこのような希望を持つユーザーも、ある一定の割合で確実に存在しているわけですから、
合法性やそれに関するデータや情報がより発信されれば、やってみたい潜在的ニーズを掘り起こすことになると思いますし、
それに対する車体も動きを見せる思いますから、バイク業界にとっても、
違った方向性を見出していけるようにオイラは思います。
by jyai883 | 2010-06-17 10:20
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