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I LOVE SPORTSTER  8

短命に終わった4速エボと違い、リジットフレームの終焉まで5速エンジンは13年間使われます。
現在のラバーマウントエンジンもエボと呼ばれますが、ミッションがカセット式ではなくなり、点火ピックアップも
ローターからクランクポジションに変更になり、ヘッドの周辺機構も変化しているので、一概に同じとは
いえないため、~‘03と‘04~はやはり区別してオイラは考えます。

この12年間の間にもこのエンジンは変化し続けましたね。
このエンジンのすごいところは絶対の安心と信頼性のほかに、テイストやパワーを手にいれ、それまで
あった883と1200のグレード関係を上手に差別化できたことが良いことだと思います。
いかなる理由によるものか、それまでは4速同様違うクランクを使っていた883と1200が共通化されます。
この統一がもたらしたものは非常に興味深く面白いもので、883と1200のカラーを違うものとして際立たせたものだとお思います。
残念ながら気づいたときには、すでに1200Sが全盛だったためスタンダード1200はライナップから落ちてしまい、具体的な検証はできませんでしたが、今でも非常に興味深く思っています。

一言で言えばパワーの1200に対し、クランクに乗る883ってな感じでしょうか。
確かにそれまで883はぶん回して面白い部分と、非力ながら使いきりのアクセルワークが身上のように
楽しく走ることができました。
逆に1200は3割り増しの排気量による、強大なトルクを利してその加速重視な特性は強い魅力でした。

‘95以降の883は確かに回せば面白いのですが、ゆっくり走っても楽しいことが解ります。
それまで883の低速は物足りなさがあり、ついついアクセルを開け気味に乗るのが普通だったのですが、
‘95以降の883は中低速巡航時に確かなテイストを感じさせ始めます。

最初のウワサは883が3拍子を出しながら、まるでビッグツインみたいに走ると言うものでした。
883はずいぶん乗ってましたからそんな事はないよねくらいにしか思っていなかったのが正直なところです。
ところがコレを思わぬことで経験することになります。

突然奥様が免許を取り、‘97の883ハガーがうちに来て、実際距離を乗ってみるとなるほど言われるとおりです。
確かにビッグツインのようですが、ずっと気楽に乗れて且つ楽しい。
その原因がクランクの共通化であることはメカニックに教えてもらって知りました。

今までにないテイストを得た883は、これ以降今までと違う、本当に公道上でどんなな状況も楽しいバイクに
変化したと思います。
ただ時期が時期だけに世間の人気はよりハイパワーモデルである1200Sに集中し、
輸入台数も逆転しましたが、オイラは長く楽しく乗るのであればこれ以降の883の方が、
使い勝手も含め良いかなと思います。
スペックに縛られず、フィーリングに訴えるモデルは非常に少ないと思いますが、この時期の883は
まさにそんなモデルでしたね。

オイラの4速はギア比が日本的な交通の流れに合っていないせいもあって、中低速の巡航はあまり楽しい
と思っていませんでした。
吸排気をいじって初めて883の本領を発揮して、アクセルワークで乗れるような状態が楽しく感じていましたが、確かに高年式の883はただ走っているだけでも楽しさを感じる、ビッグツイン的なテイストを手に入れてた
と思います。
by jyai883 | 2010-04-01 14:18
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