人気ブログランキング | 話題のタグを見る

思い出の暖機運転

この時期はエンジンオイルも硬いし、CRJも必ず暖機運転、暖気走行をしますが、
コレには苦い思い出がありますね。

今でこそキャブセットが出ているため、フルチョークで始動後30秒で半戻し、ストッパーで止めた
アクセルを開けてフルチョークの回転数まで上げてハイスローで暖気。
1分ほどでチョークを戻しても回転が落ちなければ、そのまま走り出せます。

しかし買った当時の4速883のストック状態のキャブセットはおそろしく薄く、またウォームアップの
やり方なんて誰も教えてくれませんでした。
国産だったらフルチョークで始動、回転が上がったら半戻し、更に回転が上がればお終いみたいな
感じですから判りやすかったのですが、当初同じようなやり方をしていたオイラは酷い目にあいました。

買ったばかりの10~12月は良かったのですが、物凄く寒かった1月の終り。
同じように暖気をしていました。
この頃は半チョークになったら走り出していましたが、あまりの寒さに暖まらず走っていても息継ぎしまくり、
暖まらないから再びチョークを引きを繰り返し、早朝の散歩のため立ち寄ったガソリンスタンドでとうとう
始動できなくなりました。

プラグを外せば当然のことながらウェットカーボンで真っ黒けのけです(笑。
バイスターターを良く理解していなかったこともあるし、その時の恐ろしいほどのガス量も理解していません。
ましてや被ったプラグが全く復活しないことも知る由もなし。
朝5時に出発、15分後にはエンコ、そして3kmの道のりを2時間掛けて押して帰って来ました(笑。

そのとき思い出したのは、以前青果市場に勤めていたとき、良く遊びに言ったターレ屋さんのメカニックが
言ってたことです。
「シングルやツインのエンジンは、夏でもフルチョークで確実に始動させたほうがいいけど、動いたら
すぐ戻してアクセルで暖気しないと被るよね」ってこと。

早速プラグを換えて、フルチョークで始動、さすがに全部は戻せませんが半分戻してアクセルで
ハイスローで暖気、2分ほどでチョークを戻して大丈夫になりその後また3分ほど暖めると
何事もなかったように走れてしまいました。
今では当たり前のことですが、この方法はオイラにとって画期的なことでした。
おいおい外車ってここから覚えなきゃいけないのかよと思いながら、ちょっと嬉しかったのを思い出します。
初期設定の加速ポンプなしCVは、アクセルを途中で煽ってもエンストするだけで、薄い状態ですから
暖気に5分くらいは掛かったと思います。

今のセットが出ている状態なら2分程度、真夏なら始動後1分で走ることはできますが、エンジンが運転温度
に達するまで、2kmほどはゆっくり暖気走行をします。
友人がスポーツスターを買ったとき、通勤に使っていた彼は真冬に同じような状態になりました。
たまたま居合わせたオイラが調子を聞くと、同じような状態になるためチョークを引きっぱなしじゃないと
走れないというので、早速プラグを換えて前述の方法を教えてあげました。
それ以来、暖気トラブルはないと言っています。

オイラは別名暖気へたくそと言っていますが、決してオーナーのせいではなくその辺はちゃんと教えて
くれない売り手にも問題があるように思います。
それでも90年代後半からのキャブは、チョーク始動の感じが国産みたいになっているし、上手に加速ポンプ
を使えば比較的暖気も容易になっていると思いますが、バイスターターを極力使用しない方が
確実な暖気ができることは変わらないと思います。

今のインジェクションなら、すぐアイドリングしてすぐ走る出せると思いますが、エンジンには部品的な運転温度があるし、冷間時はオイル切れもありますから、ある程度の距離は暖気走行を意識したほうが
高性能エンジンだとしても、長持ちする秘訣だと思います。

人もエンジンもウォームアップしないで運動したら壊れることもありますから。
by jyai883 | 2010-01-21 09:40
<< バイクはアクセルを開けないと走らない 訂正とお詫び >>