バイクに乗っていて、少しでもいじることができるなら、必ずこの言葉にぶつかります。
しかしバイクには、数値的に変更できる箇所がいっぱいあって、キャブや足回り、やろうと思えば エンジンの中身までありとあらゆるところがセッティングできるわけですが、それこそノーマル車体 を使って全く違うバイクにもできるわけです。 タダこの数値的ってとこが問題で、単純にキャブのセットをするならシャシダイに乗っけてセットしてしまえば 比較的簡単に最大出力まで、計測できてしまいます。 サスペンションだって計りに掛けて、レートが出ればそれにそいつの体重を乗っければ適正な数値が 出てしまうわけですが、これはあくまで数字の上でって事ですね。 確かに最大出力は実際の適正空燃費よりやや薄め、最大トルクはやや濃い目で求められるといいます。 っがこいつが実際に走った感覚としてベストかどうかは別問題。 サスペンションに至っては、乗り方走り方の違いで同じ体重でも硬い柔かいの意見がちがってしまいます。 まあオイラのような軒下メカニックがいじるのはせいぜいノーマルのまんまのセッティングですから、 レーシングコンストラクターが行うぎりぎりまで取り去ったフリクションのエンジンでぎりぎり早い点火進角 で行うキャブセットや、こいつをコントロールするための強靭でしなやかな足回りのセットのような 究極なセッティングではなく、もっと緩々の日常でどう扱いやすく楽しいかが主題なわけですが、 ぎりぎり最高を目指すより、個人差も大きく、好みも違うので、何が良くてどれがベストとは言い切れない 状況にあるので、かえって難しいのはないでしょうか。 峠走りとロングディスタンスでは当然エンジンの回りも足回りの好みも違うでしょう。 更にライダーの体重やアクセルの開け方によっても違うでしょう。 A氏が乗ってダメダメといったバイクを、B氏が乗れば恐ろしく速く走らせてしまったり、 C氏がベストのセッティングでは、D氏は思うように走れないこともよくある話です。 最近数値的なことを書かなくなったのは、この辺の違いが勘違いされやすいためで、 決して数値が絶対ではなく、ノーマルエンジンで長く乗るには、感覚的な好みを優先したほうが 長く楽しく乗れると思うようになったの訳で、折角面白いバイクに乗っているのに、コレがベストで ハイお終いじゃ、味気ないでしょう(笑。 ましてやコレに好みや個体差が入れば、乗り手の数だけベストが存在してしまうのですから、 答えなんてしぼれないですよね。 ここ10年くらいは90年代後期以降の純正パーツの検証ばかりしていますが、正直この辺りの純正は かなり侮りがたく、80年代のパーツとは雲泥の差なので、公道に限っては正直セッティング次第で スペシャルパーツは、ネームバリュー以外は必要ないのでは思ってしまうことがあります。 当初は吸排気で、純正パーツのみでセッティングし、かなりの好印象を持ちました。 ただしコレはスポーツスターに限ったことのようで、ビッグツインではまた違ったロジックが必要で その検証にまでは至っておりません。 そして最近はリアサスを変えたことで、足回りもこのままいけるのではと考えています。 リアサスは普通に走る分にはおそらく何も問題ありません。 後は長さの好みですが、コレばっかり13,5インチ以上のものはありませんから、それ以上の場合は やはりアフターマーケットにする以外ないでしょう。 減衰がいじれるとより細かくセットできて良いような気がしますが、実際の走りでそれを意識できる方は ほんの一握りで、オイラでもそこに意識が行くことはほとんど無いので、ノーマルのイニシャルを変える 位のほうが好みが判りやすいでしょう。 フロントに関して、オイラの4速では等長の長くやわらかいスプリングに思い切りイニシャルを掛けた状態で セットされていますが、こいつが純正は粘度#15相当にもかかわらず、減衰が低いため腰がありません。 やわらかいのはいいのですが、腰が無いためタメがきかないため、オイラは油量を2割ほど増やしています。 しかし後期の不等長スプリングを使えば、オイル粘度を上げればやわらかさと腰が両立するのでは と今は考えます。 まあこれはすぐにはやらないでしょうが、機会があればやってみたいですね。 スポーツスターのそれも特にノーマルのディメンションではフロントが突っ張ることは、あまりよくないことだと オイラは考えます。 舵角がつかずひたすらバンクすることになり、必然タイヤの性能に左右された走りになるでしょう。 最近のオイラはもっと気楽に走りたいので、どんどんお気軽セットになっていきます。 吸排気もそうだし、足回りもそうだし、まず自分の好みがドコにあるか理解できなければ 全く先に進めないわけで、オイラの最近のコンセプトはタバコを買いにハーレーで行こうですから、 さもありなんですね。 あえて純正パーツと書きましたが決してスペシャルパーツを排斥するものではなく、やはりこれも好みで あり適材適所で使い分ければ、自分の好みを少ないお金で具現化できるものだとオイラは考えます。 純正パーツなら外されたやつがタダ同然で結構落ちてますよね。 ただしブレーキパーツに関しては好みのはっきり分かれるところだし、 スペシャルパーツを使いながらフルードも変更すればより好みの性能を手にいいれることができるでしょう。 00‘以降使用される4ポッドなどは正直マスターを変えて、シールをすべて交換した後グリコールの DOT4をいれれば、きっと過不足などなくなるのではと思います。 最近は乗ってすごいバイクよりも乗って楽しいバイクを求めます。 1台のバイクで長く楽しめれば、より経済的ですからね。 それにオイラはまだまだうちの4速883のことを良く理解していないのではとも思っています。 チョットポジションが変わっただけで、それまでの走りができなくなってしまうのですから、 オイラもまだまだですね。 でもそんなことを考えながら走ることが、オイラにとっては楽しいのです。
by jyai883
| 2010-01-19 11:23
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