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20年目の記憶(あるバイクの話)1

XLH883に乗り出して20年、忘れる前にオイラの20年を記録したいと思います。
まあ何度も書いた話や事件が出てきますがご容赦ください。
ハーレーのことを何も知らなかったオイラが883を手にいれ、自分で経験したり直面したことです。

話は1988年7月の終りに遡ります。
この7月末に、苦節11ヶ月17回目で自動2輪免許の限定解除をしたオイラは、欲しかった免許を取ってしまうと
取り合えず宛てもなかったので、バイクを買わずにいました。
この頃400と250のホンダGBを持つと言うへんてこな状態でおりました。

それでも折角免許を取ったことをバイク屋のオヤジに相談してみるとオヤジが一言、
「お前さ~内緒でも何でもハーレーって乗ったことある?」
その頃のオイラと言えばハーレー=ハイウェイパトロールのカッコしたおじ様たちで、
あのスタイルには全く興味もなく、そんなイメージだからハーレーってバイクも全く興味がありませんでした。
「お前さ~1度乗ってみるといいよ、1度のってダメならきっと2度と乗らないから」
っとそんなご意見。

それでも当時クラブマンに連載中の池田氏による883の長期インプレッションが始まっていました。
感想は「あ~やっぱりとんでもないバイクなのね」位にしか思っていませんでしたが、
記事を読み進んでいくうちに「これって実は面白いのか?」っと思うようになり、
イメージだけが先行し、何も知らないバイクに実際乗って見るのも面白いかもしれない。
ダメなら売り飛ばせばいいし。
そんなわけでXLH883を注文することに。
当時はネットなんてありませんから、関連雑誌をしこたま買い込んでお勉強です。
バイク屋に注文後88‘は完売なので89‘の予約になったと連絡があり、89‘モデルのカタログが
送られてきました。

当時はバルコム貿易が輸入し、正規代理店に卸し、特約店に車両が下りるシステムで、業販先の外車やに
入荷するのは10月以降になるだろうと言うことなのでのんびり構えていました。
そんな9月の終り近く、仕事帰りにバイク屋によるとオヤジがいません。
聞いてみると「福田モータースに行ったよ」と言われ「えっ」ってな感じで待つこと1時間。
軽トラに積まれたくろい883が見えました。
降ろすためにバイク屋の前のスペースにUターンした瞬間、子供の頃の記憶がよみがえります。
テレビのドラマで雲に消えていくハイウェイを走っていたバイク。
オヤジの車の窓から見た羽を広げたようなハンドルに小さいタンク、小さなシートを付けた見たことも
ないようなバイク。
それが今、目の前に自分の物として現れたのでした・・・。

しか~し、降ろされた瞬間、喜びは落胆へと変わります。
箱だしそのままで積まれてきたバイクは防錆剤とほこりにまみれ、タイバンド用のフックをつけたまま、
良く見れば、細かい傷やレンチのナメた跡、あげくに錆び間で出ております。
おいおいこれが100万もするバイクなのか?。
いきなり洗礼を受けることになってしまいました。
きれいに掃除され、見栄えがするようになっても、出続ける洗礼は結構痛く、
フロントマスターのバンジョーボルトからフルード漏れ、国内用のヘッドライトは欠品、
教えてくれませんでしたが、その他不具合があり、その部品待ちで車検取得は10月の半ばにずれ込みました。

そして初めて聞いたエキゾーストノートは・・・おいおいなんだこりゃ?。
排気音よりメカノイズのが大きいではないですか。
期待は驚きに変わり、不安はあ~やっぱりと実感に変わり、そして走り出すと更なる驚きが待っていました。
兎にも角にも20年前のハーレーライフはここから始まりました。
丁度30歳の誕生日でした。
by jyai883 | 2009-11-10 21:04
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