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スポーツスター再考3

最初にスポーツスターに乗ったときは、フロントサスのやわらかさ、リアサスの硬さに驚きました。
重量配分的には5:6で最近のスーパースポーツが前後逆に走っているようなものです。
当然荷重の重いリアの性動力が高く、フロントは補助的に効き、やわらかいフロントサスはコーナーリング
手前の制動により動的にキャスターを変化させて、意外と曲る印象を与えていると思います。

リアサスは乗り心地重視でやわらかいものに変えると、アクセルを開けたときに生じる大きなトルクに引っ張られ、サスが縮み直線ではスクワットしてしまったりします。
バンク中にコレをやると折角掛かった荷重が抜けたりしてしまいます。
ですからある程度のバネレートの高さを要求されます。

このやわらかいフロント硬いリアがより積極的な走りを支えているとも言えますね。
この辺を良く考えずにフロントの制動アップ、サスのグレードアップをやると荷重がが移動しづらくなり、
必然バンクに頼るようなコーナーリングに変化して、なかなか開けられないような状況になることもあります。

SSCレーサーは最初からコレを織り込み、フロントは2インチほど下げ最初から無駄なストロークをとり
その上でスプリングやオイルのセットアップをして性動力のアップに対処しました。
リアサスはバンク角を上げるために長くして車高を上げ、かつストロークもそれほどしない固めのセッティング
でしたね。

何をベストとするかは個人的な問題なので、ベストはそれぞれですが所詮へたくそなオイラは長いバンクを
強いられるセットよりすばやく向き変えができ、さっさとアクセルを開けて立ち上がれるセットを好みます。
必然ノーマルセットの延長線上になります。

そんな乗り方を長くしていたので初めて1200Sに乗せてもらったときは面食らいました。
直線ではやや突っ張るフロント、アクセルオンスクワットするやわらかいリアそのままにコーナーで
強力なフロントで減速し寝かし込むがフロントが突っ張り思うように曲らない。
リアサスはやわらかくスロットルも早く開けられない。
バンクも浅かったので、もう1度逆ハン切って寝かしなおしさっさと起こしてアクセルを開けました。

しばらく乗ると慣れてきたものの、乗り方の違いを感じました。
そのとき足回りのセッティングにより変化するコーナーリングを意識しましたね。
逆に全く異なったディメンションを与えられたビューエルS1ライトニングは前輪1輪車のようにくるくる回る(笑。
同じようなエンジンで全く異なった走りができて楽しかったのですが、スポーツスターのエンジンは
開けられる状況でその真価が発揮されると思います。

走りはライダーそれぞれに好みがあり、それの基づいたセットを得られれば、何も問題はありませんが
アクセルオンで走るスポーツスターの痛快さは捨てがたい魅力にあふれていると思います。
by jyai883 | 2009-10-18 15:20
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