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振動と言えば

いや~しかし書く意欲がなくなるくらい、夏の疲れが出ているのは自分で驚きです(笑。

っでハーレーに乗り始めてもっともすごい振動にあったのは、ファットボーイのノーマルマフラーでも
セッティングをしているときでした。
結局この実験は乗る時間がなくなり、未決のまま売却したので完全な結果は出ていませんが、
おおよその結論には達しているので、顛末記ということで書いてみましょう。

もともとは意外と良かったスポーツスターの純正マフラーによるセッティングに気をよくしてはじめましたが、
やってびっくりの連続でした。
もともとSEのエアクリーナー、スーパートラップで、キャブはCVをダイノジェットでセッティング。
セットは、MJ#180、JN4段目、SJ#45でMIX31/2でそこそこセットは出ていました。
中速中心のセットで、下はやや濃い目ですが、出足と巡航はいい感じです。
コレでプラグは5番になります。

セッティングこのままでノーマルマフラーに換装し、早速試乗。
すぐに気づくのはエンジンがややヒート気味になること、高速では100km前後で天地もひっくり返るような
物凄い振幅の振動が出ることに驚き、結局はダイノを外し、セットも薄くなり、プラグも6番にあがり、出た結果はほとんどノーマル(笑。

当時のビッグツインのマフラーはノーマルセット以外はほとんど許容できないくらい容量が小さく
(そりゃそうだよね、883と同じだもの)、抜けるとか抜けないとかって問題じゃないことが判りました。
883では大丈夫な容量でも排気量1・5倍の排気量に対しては抜けなさ過ぎです。

ハーレーはビッグボアのシリンダーなので排気に対して敏感ですが、ここまで酷い結果が出るとは
思っていませんでした。
結論から言うとノーマル排気だとノーマル吸気くらいしか吸わないということでした。
つまりキャブのセッティングではどうにもならない(笑。

まず最初に現れたのは燃焼温度の上昇でプラグはすぐに6番にあがりました。
熱の抜けも悪いし、排気による負圧効果も望めず、残留排気もあるのでしょうが、吸入工程だけでは
同じ濃い目のセットでも流速があがらないのでしょう、たいして吸わないので薄い状態になり
燃焼温度はあがり、5番ではヒート気味になってしまいました。

振動は特に高回転域で酷く、吸入障害のような感じで吸いたくても出ないから、ふんづまりかよって感じで
物凄い震動が出てしまいました。
まったくのノーマルではとても薄い状態でしたが、パワー感はなくてもスムーズで140巡航でも平気で
こなしましたが、とても無理!って感じでした。

最終的にはマフラー容量を上げ、進角を緩やかに上がる高年式のモジュールを使い、ノーマル感覚のまま
パワーアップを狙うつもりでしたが、結局売却してしまったので、未完に終わっています。
ただここまで抜けの悪さが酷い影響を及ぼすことがわかったのは収穫です。
つまりビッグツインはノーマルマフラーの場合、吸気セットの幅はノーマル程度しか許容できないと言うことでした。
コレはエボエンジンに限ったことですが、排気を考えない限りトータルなセッティングが不可能なことが
判り、改めて大きな燃焼室を持つエンジンの難しさを知りました。

883と1340ではピストン直径で12mm以上違う訳ですから、同じマフラーはナンセンスですよね。
ケツに詮したら誰でも具合が悪くなります。
そこからTCを考えるとますますビッグボア化し大きな容量になってきていますが、プラグがスポと同じ
6R12に変わっていることから、理由は押して知るべしなのでしょう。
そんなわけで、TCエンジンの速さは理解できるのですが、興味がわきません。
なんか余力で走ってるみたいな気がしてしまいます。

これも現在の環境問題に対する、OHVエンジンのたどる道なのでしょうが、ハーレーはそれに対し
排気量を上げることで対応していると思います。
更なる進化に進むか、滅亡の序曲なのか、10年後のハーレーはある意味楽しみです。
やっぱりウォータージャケット?(笑、その前に電動かハイブリット?。
by jyai883 | 2009-09-19 17:15
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