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まずはタンク

最初はやっぱりエンジンかとも思ったのですが、妙に印象があるタンクから行って見ましょう。
4速車のタンクは1200も含め全てが2.25Gタンクです。
オプションでそのまま大きくしたような、3.25Gのタンクもありました。
コックは右出しで微妙に左によって見えます。

かあちゃんの97‘にラバーマウントの2.25Gタンクを積んだときふと思ったのですが、
微妙に角ばって見えます。
後年のものよりはバックラインが直線に見えます。

キャップはラチェット式ですが、91‘以降と互換性はありません。
キャップを開けると、ドレンパイプが立ち上がっていますが、右下面にニップルはありますが
塞がれています。
このドレンニップルが生きているモノは、カリフォルニア仕様のガスブリードが付けられた
モノだけだったと思います。
ニップルはパテみたいなもので、塞がれているだけなので、ドリル等でこじればパイプは
貫通するので、生かすこともできます。

4速時代はオリジナルが2.25Gでしたから、97‘から3.5Gになった時はものすごい違和感
を感じてしまいしまいました。

マウントはラバーを介さないソリッドマウントでしたが、シート側ボルトが貫通するフレームホールに通されたカラーの溶接が取れてしまうと言う事例もありましたが、タンクそのものに、トラブルが起こることは無かったと思います。

ただキャップの高速時のブリードの問題は有名ですが、キャップに付けられたワンウェイ
バルブが効き過ぎて、高速運転時にタンク内の圧が下がり、燃料が供給されづらくなることが
ありますが、コレ後年のものである事例で、対策としてワンウェイバルブの周りにある
4箇所の丸いプラスチックの型抜き後を2mmのドリルで貫通させてしまえば、改善します。

タンクマークは86‘~88‘のシンプルなHDのロゴマーク、1100だけが付けていた手書き風
ロゴにウィングがつけられたもの、89‘のサークルタイプのシルバー基調のもの、90‘の
その黄色基調バージョン、1200の大きなスポーツスターロゴ。

オイラが88‘に買った時、3、25Gの無塗装タンクを黒の単色で塗り、88‘までのロゴを
買ったのですが、確か当時は1枚¥5000してぶっ飛んだ思い出があります。
Wシートが¥30000だったのに(笑。

87‘当時の広告だったと思いますがこんなのがありました。
「このタンクで、200kmの走行が可能です!。」
確かにノーマルはすごく燃費がよかったですね。
最高燃費は長野飯田の山奥の友人を訪ねた時のもので、行きの高速L30km、帰りの高速
L29km、峠の往復がL28kmっていうものでした。
マフラーをカーカーに変えただけでしたが、良く走りましたね。
うそではなかってことですね。

さすらいのライダーは、あのタンクでアメリカ大陸をトランザムしてたことを思えば、
ツーリング使用なら、ノーマルのままで十分でしょう。
オイラにとってスポーツスターは、小さいタンクが標準ですね。
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by jyai883 | 2006-11-29 22:51

88‘~

当時第1次スポブームが起こり、タマ不足だった車体は、88‘からはまあ何とか
手にできるくらいの台数は入り始めました。
88‘は新しい39mmフォークと当時としては大径の40mmCVを装着され登場します。
883はそのままに、1100は1200のボアアップされ、ほぼ現在のラインナップに近い状態になりました。
89‘の前期まではCVに加速ポンプは装着されず、MJも883で#170、1200には#200
と言うビューエル並みの大きさのジェットが与えられていたにも関わらず、その真価を発揮
させることなく、次々と外され、本来の真価が発揮されるのは91‘のダイノジェットが一般化
されるまで待たなければなりませんが、実際は88‘より輸入はされていましたが、だれも付けませんでした(笑。

89‘ほぼ前年と同じ仕様ながら、タンクデカールをニューデザインに変え(このデザインは5速まで受け継がれます)価格的に883はハレー史上最低価格の¥89000で販売されました。
その後消費税の導入により価格は¥840000まで下がり、人気が出てこの頃より様々な
カスタムが発表されるようになりました。
1200は頭打ちの早さと振動対策のため2次減速比が落とされ、専用の40Tのリアスプロケット
が与えられます。

90‘5速発売の噂の中、最後の4速が発売されます。
ほぼ同じデザインでしたが、品番的にはミッションギアが変えられ、面取りされたモノが採用され、ギア比も1速が下げられよりクロスしたものだったようです。
クラッチのダイヤフラムスプリングも換えられ、細かいところでは5速の布石も見えますが
翌年の91‘にはほとんど共通部品をもたない、5速エンジンになります。

5速もカセットミッションの採用により、すわトラップドアごと換装かと言われましたが、
全く違うシフター機構が与えられ、エンジン幅もミッションギア1枚分広げられ、共用化は
不可能だとしらされました。
後年アメリカのドラッグチームがプライマリー側にスペーサーを入れ、無理やり5速化した
写真は見たことがありますが、ユーザーレベルでは強度的な安心度もあり、レーサーなどは
みな5速に乗り換えましたね。

この3年間は883の1200化や走りに振ったカスタム多数あらわれました、その影で
クランクバランスが狂ったものや、ボアアップの失敗によるオイルリーク、強馬力による
ミッショントラブルなどネガティブな部分も多く見えた時期でした。

あまりの非力さゆえ、全てがボアアップされたかのように伝えられた883ですが、
意外と883のまま残ってる車体も多く、逆に883の持つトータルバランスと歩幅の大きい
4速ミッションとの兼ね合いは、独特の乗り味を提供してると思います。

ショベルヘッドと5速スポーツの狭間で、たった5年間の生産でしたが、この4速ミッションを
もつスポーツスターを愛する人が、日本国中に細々と生息することを知ることができたのは、
ネットのお陰でしょう。

次回から更に部品単位で、見ていくことにしましょう。
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by jyai883 | 2006-11-27 23:18

4速スポーツスターの車体

4速のスポの車体は5年間の生産時期の間に様々に改良され、5速に受け継がれました。

86‘に登場した車体は、オールアルミのエンジンを除いて、ほぼ以前のXLHと共通と
言っていいでしょう。
その新型エンジンでさえ、6割程度がショベル共通でした。
86‘はカムプロファイルやギア比さえショベルと同じでしたが、88‘の時点では廃盤となり
後期のモデルと共通化されています。
86‘に関してはもっとも特殊といえ、ショべエボと言っても差し支えないほどのものでした。

後発の1100はショベルより100ccぼボアアップがなされ、スポ最強を謳いますが、
発売時期的にみて、どれ程の台数が輸入されたのかは定かではありません。
非常な少数であることは確かです。
この1100はキャストホイールでそれも7本と言う珍しいものですが本国での話です。

また883ヘッドは半球形のXRタイプがダイキャストで採用されましたが、86‘の1100だけが砂型キャストのバスタブタイプ燃焼室が採用されています。
後年883と同型のものに変更されましたが、ブランチヘッドなどと同型の燃焼室が最初に
採用されたことは興味深い事実です。
オイラはまだ本物の86‘を見たことがありませんが、あったら欲しい年式です。(笑

87‘はミッションのギアレシオが変更を受け、低めにクロスしたものが採用されます。
ブレーキキャリパーも新型に変わり、コレは99‘まで使用されました。
マニュアルによればカムプロファイルもその後のものと同じものに変更されたことに
なっています。

1100もキャストが9本にかわり、台数は少ないまでも確実に輸入されましたが、
同時期S&Sのピストンにより1200にボアアップされた883も並行輸入されていた時期も
あり、この辺の事情は翌年メーカーにも考慮させたのかもしれません。
なお88‘の1200までは、全ての車種のギア比は883と同じであり、加速に圧倒的な
違いがありますが、頭打ちが早く、後年に振動問題もあり改良されます。

初期に属するこの2年間は、2車種ともキャブはケイヒンバタフライの35mm、フロントフォークも以前のナロー35mmでショベルと共通です。
この辺まではほぼアルミのショベルヘッドと外観的には考えていいでしょう。

この頃は町で見かけるハーレーそのものの台数は少なく、ましてやスポーツスターなどは
輸入台数も少なくめったに見るものではありませんでした。

なお4速ではバルコムによる正規輸入車は全てスポークホイールであり(部品的には上級クラス)キャストが最初からついているものは、複数あった並行輸入業者によるものです。
ただしこの頃のハーレー事情は、現在のようなディーラーシステムではなかったので、確実な
整備がなされているものでは問題ないと考えますが、ディスカウント車両の中には、
悪名高きカリフォルニア仕様も混在しているのも事実です。

次回は88‘から90‘です。
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by jyai883 | 2006-11-26 09:59

4速エボスポーツ登場

86‘の時期はずれの頃、(ハーレーがこの頃モデル発表することは当然知りませんでした)
良く買っていたバイク雑誌の片隅にデカイウィンカーのついた見慣れないバイクの写真が出ていました。
そいつがエンジンをエボに換えたスポーツスターでした。
前述の通り、当時のオイラは全くハーレーに興味がなく、写真を見ても何の感慨もなかったことを良く覚えています(笑。

ハーレー=アメリカのバイクくらいの図式しか頭になく、ポリス系フルデコレーションしか思い浮かばなかったオイラは、自然と毛嫌いしていました。
ただ正直、記憶の中に残るバイクが2台ありました。
1台は子供の頃オヤジの車の横に乗り、甲州街道を走っていたときふと目に止まった小さいタンクと小さいシート、羽を広げたようなハンドルのバイク。
もう1台は同じ頃見ていたアメリカのドラマ「さすらいのライダー」(正式名さすらいのライダーブロンソン)の主人公が乗っていた同じような形をしたバイク。

86‘883が発売された時、この記憶はすっかり忘れ去られていたため、正直この記憶が
呼び起こされたのは、883をいきつけのバイクのオヤジがフクダモータースに取りに行き、
帰ってきて、バイクを積んだ軽トラが店の前でUターンした瞬間でした。
あっあのバイクだ!って思いましたね。

オイラの場合は最初からハーレー=スポーツスターだったみたいです。

購入のきっかけは免許とって3年後に限定解除をし、バイク屋のオヤジの1度は乗ってみなの
一言に踊らされ、一生モンだからとおだてられ(後年オイラの物持ちの良さにあきれたオヤジはお前みたいなのがいるからバイクが売れね~と愚痴られる 笑)、
そして(ココが重要)オイラが買った88‘当時、クラブマンの読者だったオイラは、当然のように
シン池田氏の883長期インプレを読み、当時の記事に良く登場した近藤さんのレーサーの
活躍を知り、これはすごいバイクを買ったと思い込み現在に至ります。

まあドノーマルの4速883はある意味すごいバイクだったことは事実ですけど、所有してみて
始めて池田氏の怒涛のチューンナップの理由を知ることとなります(笑。

オイラが883を買ったきっかけは以前も書きましたが、こんなところです。
切望するでもなく、必要だからでもなく、ただなんとなくうちに来てしまった883ですが
4速の車体関係のことは次に書くことにしましょう。
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by jyai883 | 2006-11-23 21:17

最近は

バイクも軽いメンテ以外いじるところもなく、敢えて何かしようと言う気も起きず、
ファットボーイは冬眠したままだし、妙に仕事は忙しいし、でネタもないしで、
更新が滞っております(笑。

もうエボ883が発表されてから20年が過ぎますが、いまだに乗ってる方とちらほら知り合いに
なると、もう1度この4速ミッションの半分ショベルスポーツを掘り下げてみてもいいかなと
思い始め、しばらくは4速スポーツスターについて書いてみようと思います。

この5年間しか生産されず、良いんだか悪いんだかよく判らないモデルですが、
20年近く乗り続けてきて、今だから感じることができることをつらつら書いてみようと
思います、まあジジイの思い出話みたいなもんですね(笑。
今日はまず、それ以前から。

86‘モデルが発表され、エンジンを新しくしたスポーツスターは883のみの先行販売でした。
その後追加で1100が発表されましたが、当時のオイラはハーレーに全然興味がありませんでした(笑。

当時は行きつけのバイク屋がホンダウィング店であることもあり、2台のGBに乗ってました。

1台は250クラブマンそれも1型のツインキャブで、コイツは10500のレッドゾーンなど
何するものぞと3速くらいまでならそれすらも振り切るじゃじゃ馬で、セカンドキャブが開く
5500rpmからは2stみたいな加速の仕方をした面白いバイクでした。
2型はCVになり4バルブ2ポートの排気は集合されよりトルクを狙った形になったので、
発表と同時に部品発注で、新車より早く集合マフラーしてましたね。
まあ当時から純正部品でこんなことしてたわけですが(笑。
1型のじゃじゃ馬ぶりは2型以降キャブ変更で鳴りを潜めましたが、ぶん回してもそこそこ
安全な速度域で楽しめるバイクでした。

もう一台は400TTで、当時SRと競合しわざとらしすぎるスタイルで売れず1年半で生産終了。
その後2回ほど追加モデルを出しましたが、何故かいまだに探している人がいる変なモデルです。
ヴィンテージシングルを意識しすぎた外観は賛否両輪でしたが、ステップとハンドルは意外と
レーシーで前傾もきつめでした。
エンジンも負けず劣らずで、ベースはXL系のRFVCでしたがオムスビレーシングクランクで
吹け上がりも早く、中低速トルクとあいまってダッシュは抜群でしたね。
信号などでは平気で750クラスについていき離されませんでした。
最高速は160ほどでしたが、そこまでの回すほどにトルクもパワーもアップする様は
とてもシングルテイストではなく、まあ単気筒乗りから嫌われたわけですが、
すごく面白いモデルでした。
エンジンの性格にあったシャーシであれば面白いバイクになったはずですが、
中途半端感はいなめませんでした。
FTRと同様ちょいと早すぎた感があります。

この2台を乗りながら(車体の所有の仕方が今と同じ 笑)88‘に限定解除。
いよいよ4速883を手に入れるのですが、それは次回で。
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by jyai883 | 2006-11-19 05:38

日曜は

クールブレーカーに行ってきました。
最後に行ったのが、まだなれんが腹に入っている頃ですから、4年振りです。
最近はショーバイクにまったくと言っていいほど興味を失っているので、カメラも持っていかない始末(笑。

まあ最大の目的が近藤さんにお会いする事だったので、バイクはおまけみたいなもんです。

旧知のターミーくんにパスを手配してもらい、入り口でかえるの親方に会い、3時間ほどでしたが近藤さんと楽しい時間をすごさせてもらいました。
これからの法的規制やそろそろ煮つまりつつあるショーバイクコンセプト、ショップ自体にも
時代的変換が問われてきているせいでしょうか、久しぶりのバイクショーは昔日の想いでした。

ともあれ日本ではプライベートコンストラクターが育たない土壌は、法的行政的問題以外にも
常に変化を迫られるマーケットに業態がついていけないからかもしれません。
どの商売でも客は常に気まぐれですが、今や大規模化、特殊化を迫られるのは
ドコの業態でも同様の事情のようです。

今年のバイクショーはのんきに商売ができる時代はもう終わってしまったような気がしました。
バイク屋の頑固オヤジはもう絶滅危惧種になってしまうんですかね。
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by jyai883 | 2006-11-06 20:43