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それではそろそろセッティング4

CVキャブのセッティングはダイノ、純正ジェットとやって来ましたが、CVキャブの場合は、
レスポンスアップとジェッティングによる適正化は別な作業であることがわかります。
またCVキャブの場合は、便宜上アクセル開度を用いますが実際のスライドピストンの
開度とは完全にシンクロしません。

実際ダイレクトな操作感を求めるなら、スリングキャブやバタフライ開度が伴うスラントボアの
キャブのが良いわけですが、オイラはどんな状況でも気軽に乗れるCVが大好きです。
ダイレクト感を伴う加速や加速伸びなどは当然レーシングキャブに叶うわけはありませんが、
セッティングで得られる出力値は、同一エンジンでは左程違いはありませんから、あとは
キャブの持つキャラクターの好みという事になるでしょう。

またCVのレスポンスアップに対しては、ライダーの走り方や求めるライディングスタイルに
よっては、逆に不具合が生じたり、不必要な場合もありますから、パワージェットなどを使用し、
両方に変化をもたらしてしまう作業をする前に考慮が必要です。
トルク感は欲しいが、急かされるのが嫌な人に速いレスポンスは必要ないし、下道で巡航する事が多い人には、中速域で濃い場面が出てしまうかもしれません。

キャブのセッティングは求めるライダーの数だけ、組み合わせもできてしまいますから、
本来自分の走りに合ったセッティングは、乗る本人ができれば一番わかりやすいのですが、
常にそうではないでしょうから、できうる限りイメージをメカニックに伝えても、1度でベストが出ないことを承知しておくべきでしょう。

また公道はあらゆる速度、あらゆる回転数で走行しますから、サーキットのように加速のつながり、高回転域のパワーに絞ったセッティングでは走れませんから、最初のセッティングやパワージェットの組み込みで違いに喜ぶのではなく、そこからがセッティングの始まりだと思うべきです。
公道ではベストではなくベターを狙ったほうが上手くいきますから。

安全な速度域で楽しめる数少ないバイクですし、より楽しめる領域が広がればそれに越した事はありませんが、最近の環境問題や、騒音問題には考慮が必要ですので、不必要なセッティングやチューニングは問題になるでしょう。
しかし適正な状態が解れば、バイクに無理な状態を強いることなく安全に走ることも理解できるようになると思うので、ある程度の適正化は必要に思います。
by jyai883 | 2008-05-20 15:35
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