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現在思考中

今日「禅とオートバイ修理技術」を読了しました。

こんな人がアメリカ人であることが、奇跡であり、悲劇であるとも感じます。

彼がインド人だったらグルと呼ばれる存在であったでしょう。

今考えているのは、この本のインド哲学的考察と最近のハーレーに起こる現象、
「クラッチを切ったらエンストする」と「低速走行時のオーバーヒート」の原因でしょう。

全く違うテーマですがオイラには同じ根っこのような気がしてなりません。

本の中でパイドロスが「罠」と表現するもの、つまり思考方向の違いによりおこる間違い
のような気がしてなりませんが、じっくり考えるのに時間が必要で直ぐには文字にできません。


本の中のパイドロスに起こる異常な精神的展開や行動は、一般社会では狂気の仕業ですが、
インドのそれも聖者と呼ばれるグルたちの身に起こった様々な精神的嵐と同一のパターンを
示しています。
違うのはパイドロスが最後に脳に電撃をくらい、聖者たちは「神をあなたを見るようにありありと
見た」と言ったことです。
オイラの好きな19世紀末に生きた聖者はこの嵐が12年間続いたと記されています。

その到達地点は相対を超え、絶対の領域に達します。
知性の本分は「分けて知る」ことであり、自ずと相対的二元論に終始しますが、
パイドロスはその向こう側に到達します。
そこに到達するまで知性はよりどころですが、到達してしまえば知性は道具にすぎません。
彼の採った方法はヨーガにおける「識別の道」と呼ばれる修法に違いありません。

それを取り違えて定義する事で真実は限定され既に真実ではなくなります。
パイドロスはコレを「罠」と表現し、インド哲学は「迷妄」と仏教では「無知」と表現します。
コレにより真実は覆われ更なる混迷へと向かいます。

今のハーレーに起こっていること、まさにそれではないかと思っているのですが、
もう少し考えなければ確証がありません。

より良き道を信ずる時、それは霧が晴れるように、輝き現れるでしょう。
もう一回バガバッドギータ読も。
by jyai883 | 2008-04-30 22:04
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