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ほったらかしてすみません。

98‘から登場のツインプラグ1200Sですが、5年間の短い生産でした。
今日はこのツインプラグ1200Sだけを考えて見ましょう。

98‘~の1200Sはスポ史上最強といってもいいモデルでした。
98‘に1200Sが登場するとそれまで主流だった883と販売台数が逆転するほどの人気でした。

乗った印象は加速重視で、その加速はパワフル、調整可能な足回りとWディスクのストッピングパワーで走りの楽しいモデルです。
サイレンサーは専用の別設計で容量が増え、カムも専用、吸気も4速以来の大きなメインジェットを与えられSを冠したモデルとしては上出来でしょう。
エンジンは吹けもよく加速も速く、スポーツモデルとしては楽しいエンジンです。
足回りは調整可能で純正としてはがんばった感があり、その他点火や電装は他モデル同様
見直しがされ、同排気量のネイキッドと考えても良くできたモデルだと言えます。

ただ不満が無いわけではなくエンジンそのものは加速重視でいいのですが、頭打ちが早く、
高回転では回りづらい印象があります。
カムはハイトで883より少し高い程度で、ツインプラグの採用で火炎伝播速度が上がって
進角自体は5~15度と低くされていました。
ジェッティングも4速1200の#200以来の大きさである#195が入っていましたが
全体にはやはり薄い印象でこれは後期になるとより強くなります。
足回りはそのパワーに対してはややセッティングの方向性に疑問があり、アメリカと日本での
あり方の違いが見て取れます。

おそらくツインプラグの採用は規制に対する燃焼の問題解決のための要素が強く、より確実で
完全な燃焼を目的とされたものと考えられますし、排気系の変更も同様だと思われますが、
折角付いてきたモノを利用しない手はなく、吸排気と進角を見直された1200Sは本来の姿を
見せてくれます。
更にスリップオン程度のカムをつければ十分でしょう。
シングルプラグのような軽さはありませんが、迫力いっぱいに加速する様は痛快です。

足回りはスプリング変更とオイルの見直しで調整可能な範囲におさまりますが、リアサスは
どうしてもスクワットしてしまうので変えてしまう方が手っ取り早いかもしれません。
後期のものは乗り方次第ですが、かなりマシになります。

やはり少し手を入れてやらないと本領は発揮できませんが、どれか1台しか選択肢に無い場合はこれ1台でOKってくらいです。
ただオイラはこの足回りから来るバンクに頼るコーナーリングが好きではなく、883などが持ってる柔らかいけど、軽くすっと入るコーナーリングのが好きですね。
まあこれはモデファイの範疇なので好みですが(笑。

ツインプラグ1200Sは今後再販は環境事情などで無理でしょうから、玉がある今のうちに
欲しい人は買っておいたほうがいいかもしれません。
by jyai883 | 2006-02-12 15:13
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