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祝、100回目

先年二月より始まりようやく100回目の投稿になりました。

では記念すべき100回目はオイラが初心者だったころのことを書いてみましょう。
29歳のその年、あまり深く考えずバイク屋のオヤジの1度はハーレーに乗ってみなとの
口車にのり89‘883を注文しました。
登録は偶然自分の誕生日になり、注文から三月目でめでたくハーレーオーナーに。

周りにハーレー乗りは全然いないし、情報は無いし、全く手探りから始まりました。
最初は雑誌などの特集は全てチェックし、どんな些細な事でも情報を集めだしました。
当然失敗も起こるわけで、最初は日本車と違うバイスターターの使い方が判らず
引きっぱなしでプラグを被らせ、3kmほど押して帰って来たリ、登録1月でノーマルタイヤの
洗礼を受け、乗れてきたところで調子にのって倒し込み、一気にスリップダウンしたり、
修理の為のパーツは、皆納期未定だった為都内を歩き回り探しまわったり、結構散々な
ハーレーライフの始まりでした(笑。

今のビギナーの皆さんは溢れる情報が手に入りますが、オイラはまるで取り説のない
機械をわたされ、手探りで使い方を覚えたような感じです。
ある程度のメンテにも必要工具は揃えなければならず、最初はカスタムパーツより
上野にいって必要工具を買い集めていました。

さてドノーマルの89‘の883スポーツスターを見てみましょう。
スモールタンクにそら豆シートがついたその黒い車体は精悍でカッコ良かったですね。
結局このスタイルに戻ってしまうので現在はTPOでシートを交換するくらいですが、
そろそろセットバックライザーでドラッグバーをつけようと思っています。
っで見た目はいいのですが乗ってみるとおいおいの代物。

音とパワーは当時のインターナショナルパーツのサイレンサーのお陰でお湯の沸いた
ヤカンのような音と900ccとは思えないチープなパワーでガッカリでした。
これはフン詰まりのサイレンサーのせいなのでちょっと抜けてるマフラーに替えれば
十分といわないもののそこそこパワフルに走りました。
それまでは125に勝てない発進にがっかりだったものの、パワフルになったとは言え
VT250には勝てない程度で、結局スーパートラップに替えるまではなんて重いバイク
なんだろうと思いながら乗ってましたね。
ノーマルだと排気音よりメカノイズの方がうるさいし、同時期のMHRと比べものにならないし、
足回りはダンパー不足で1度揺れ出すといつまでたっても収まらず、まるでアメ車(笑。

乗ったら乗ったでポジションに慣れないせいと恐ろしく硬いタイヤのせいで、腰高で
落ち着きが無く、外乱に弱く、コーナーリングはパワーオン以外決まらず、直線以外は
ひどく乗り辛く感じていました。
まるで良いとこがありませんが、当時はハーレーはこう言うものなんだと思っていたのは
事実です、あ~なんて大陸的なバイクなんだろうと(笑。

オイル交換などもショベルの頃の慣わしがまだ実しやかに教えられていて、買ってしばらくは
エンジンもミッションも同じ20W50を入れていたくらいです。
細かいメカニカルな調整のやりかたも本国版のサービスマニュアルが入手できるまでは
判らない事だらけだったし、ドライブチェーンの調整ですら大きく振幅する遊びの幅を
決められなかったくらいでしたね。

現状が大きく変わってきたのはやはり91‘のHDJ設立以降で、一気に情報が外に出てきたし
エボに対する信頼が定着し、扱うショップも増えてきたのでパーツなどの供給も安定し始めました。

今では街中で普通にハーレーを見ますがあの頃は本当にすれ違うのもまれで、ましてや
スポーツスターに乗っていてはビッグツインに鼻も引っ掛けられない状況でしたが
このひどく風変わりな、アンバランスな、どうしょうもないバイクに乗り方といじり方を
教わりながら今に至ります。
多分このバイクに乗っていなければ、バイクのメカニカルな部分に手は出さなかったろうし、
ましてやセッティングなどのチューンには無縁だったかもしれません。

今ではハーレーダヴィッドソンと言う乗り物を理解できますが、当時は如何に自分が乗り易く
するかが最大のテーマでした。
パーツを取り替え、調整し、やり直し、気がついたら、ノーマルバランスと同じところに行きついていた事に驚きました。
ただ当時のノーマルパーツはレベル的に少し低いだけでトータルなバランスは全く同じレベルを目指していた事に気づき、そこから現在のパーツレベルを見ると交換の必要が無いほどになっています。
そのバランスを理解し、乗り方を覚えた時、思うがままに走るハーレーは決して遅く曲がらない
バイクではありませんでした。

結局初心者のオイラはバイクと言うものをハーレーに教えられました。
だからハーレーを当たり前に見て、国産と比べず、ノーマルのバランスを大切にして
調整し、走る時、国産にもまけない独特の個性と性能を語ることが出きるのだと思います。
18年前のドシロウトの初心者がただのハーレー馬鹿になってしまったお話でした(笑。
by jyai883 | 2006-01-01 18:22
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