そしてオイラはスポーツスター 3

オイラはスポーツスターに乗っていなければ、
バイクをいじってなかったでしょう。
お陰で、運動力学の本も減衰力の本も、流体力学の本も
読みました。
当然「4サイクルエンジンは...」で始まる原動機の本も。
でも結局、スポーツスターがなければ何も理解しなかったでしょう。
危なく8000円もする、カヤバの減衰論の本も買いそうになるし(笑。

それでもスポーツスターがなかったら、ほんの少しも理解しなかった
でしょう。

機械いじりは子供の頃から好きでした。
オイラがよく言う「よく見てからいじれ」ってことは、
中2の時に技術の先生から教わりました。
技術の時間に組み立てた2ストのロビンエンジン。
組み立てはあっさり終わりましたが、スターター引張ってもエンジンはかからない。
結局全員がスタートできずに時間終了。
次の時間に先生がおもむろにポケットから出した小さな破片。
ばらしていくとクランクシャフトを発電機とつなぐ、スピールキーでした。
これで固定されないため、発電されずプラグに火は飛ばない(笑。
当たり前のことですが、オイラにとっては今でも記憶に残る出来事です。

スポーツスターに乗り出して、周りに情報もなく、ショップもディーラーではなく、
否応なしに知識を蓄積しなければならないときに、必ず思い出されたことでした。
お陰でひとかどのスポーツスター馬鹿になってしまいましたが、
今でもこの「良く見て、よく覚える」ことは習慣になっています。

バイクをいじることは楽しいことです。
国産バイクはその異常なまでな部品精度のお陰で、パズルさえ組めれば
大概のことはできますが、困ったことにスポーツスターはそうじゃなかった。
シンプルゆえにイージーではなく、やりやすいがために一筋縄ではいかない。
一ヶ所の精度を追い込むための調整が必要で、消耗に対する対処がやりやすい
変わりに、そのまま組むと数値を外すこともある。
エンジンは常に計測と調整の繰り返しです。
なのでエンジンはプロに任せることにしています。

ただセッティングは乗ってる本人しか判らないし、好みもあるし、
その辺は乗る楽しみにも通じるところで、手の出しやすいところ。
こればっかりは自分でやる醍醐味でしょう。
スタイルにも走りにも通じる、部品の交換や調整。
ただし、これとて「よく見て、よく覚える」必要がある。

お陰でスポーツスターからバイクとは?、モーターサイクルとは?と言う
おおきな命題を教えてもらい続けています。
部品を変えただけでは、成立しえないバランス、自分の走りが解からなければ
到達できない理想。
そしてその理想は乗り手によって違うこと。

気がつけばスポーツスターは酷く個人的な個性の光を放ちます。
メーカーメイドでもなく、ショップメイドでもなく、オーナー自身が
スポーツスターになってしまう。
そんなバイクは他にはありませんね。

だからミーティングに集まるスポーツスターは個人的で魅力的です。
オーナー自身の理想の具現化なのですから。

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by jyai883 | 2015-11-21 15:09
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