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マイ スポーツスター ライフ 6

90年代のマイ スポーツスター ライフは、丁度オイラの30代だったし、
まだ独身だったため、金も、暇も、元気もあったので、1番バイクに乗っていた頃ですね。
週に1度の休みの日曜は、5時おきでどこかを走っていました。

特に行く当てが無ければ、高速で八王子まで行って、16号横田基地を眺め、
吉祥寺あたりで朝飯食って帰ってくるのが、定番でした。
桜の頃は国立府中で下りて、国立駅前の桜並木をぐるっと眺めて、
多摩墓地、試験場、五日市街道と回り、武蔵野市役所、青梅街道から早稲田街道入り、
中野の哲学堂の並木を通り、甲州街道新宿通りで四谷抜け、市谷端の桜並木を眺め、
帰っていました。

朝5時に出るとどこへでも行けます。
房総半島一周しても、昼飯はうちで食っていたし、河口湖から箱根に抜けても、
昼飯は帰ってきてから食ってました。
長野に友人がいたので、片道300kmを1泊手ぶらでなんてこともしてました。

この頃はスピードも出したし、距離も出したし、本当に良く乗ってましたね。
必然ノーマルでは飽き足らず、チョコチョコいじっていた頃ですし、ポジションやシットポイントにも
凝って、ハンドル7本、シート6個をとっかえひっかえしていたし、足回りもリアサス変えたり、
フロントフォークのオイルセットを変えたりして、お金もいっぱい使いましたね(笑。

ともかく走る以上は、何かやったことに大して良し悪しの結論を出したかったし、
当時は次から次と色んな疑問が出てきましたから、いつもけつのポケットには小さな-ドライバー。
上着のポケットにはプラグ1セットとプラグレンチが入っていました。

オイラはそんなにバイクに乗るのは上手くないし、速くもないと思っていますが、
883でも普通に140巡航、やれば150でも巡航できることはこの頃体験しました。
吸排気やって、電装までいじってやれば、883でも170までは引っ張れます。

一番元気に走っていたのはこの頃でしょう。
まあ一緒に走っていたのが、みんな国産だったので、ZX10なんかに平気でついて行こうとしましたから、
無茶と言えば無茶です。
たまにハーレー仲間なんかと行くツーリングは、給油ポイントはあわないし、
のんびりなんて走らないので、もう一人旅。
横浜の友人の化け物ビッグツインにも平気でついていくので、嫌がられました(笑。

バイクのチューニングやセッティングに対して、何にも知らない状態から一つ一つ考え考えやっていましたし、
当然教科書的なものもありませんでしたから、この頃はよくメカニカルな本は読んでいました。
当時の愛読書は、サービスマニュアルと、和歌山利宏氏の「図説バイクのメカニズム」でした。
もう理論もへったくれも解からないところから始まって、ほとんど手探りでバイクをいじり、
時期的にチューニングパーツなども出揃ってきた頃ですから、結果も出るから面白かったですね。
ダイノジェットチューンとスーパートラップの組み合わせは、今でもオイラのベストです。

そのうちにツーリングに行ってるのか、セッティングのテストランなのか判らないようになってましたが、
この頃は暇さえあればバイク乗っていましたから、楽しかったですね。

雑誌などでも頻繁にハーレー特集が組まれ、専門誌も発刊され、レースではスポーツスターが
普通にエントりーしていて、気分だけはそんなスポーツスターと同じでしたから、
883はドコまでいけるんだろうと思っていた頃でした。

実際結果が出ると面白いし、後から行って一気に加速して集団を抜く時のみんなの顔は楽しかったですね。
不思議とこの頃の方が、お上にお世話になることはありませんでした。
みんなに「なんでお前がゴールド免許?」と言われるくらいでしたが、
事故も無く、一生懸命走っていたんだと思います。
ただ変なこだわりがあって、エンジンを開けるようなことはしないってなもんで、ノーマル883の本来の
ポテンシャルを知りたかったってのが、本来の目的だったでしょう。

お陰でボアアップもせず、ハイカムも入れず、当然ソリッドタペットにも、クランクのバランシングもせずに、
つるしのファクトリーモーターの実力を楽しませてもらいました。
少なくとも他の900ccクラスのバイク、国産ではなくグッチのルマンやドカのぺぺル。
BMWのRとはそん色ないことを知って、初めてスポーツスターの、それも883の存在意義を
知ったような気がします。

ちなみに同じクラスの排気量のホンダファイヤーブレードには、140km横並びから、
0発進のようにちぎらっれ、どんなにムキになって追いかけても、絶対追いつけないことを知ったのも
この頃でした(笑。
by jyai883 | 2012-11-06 22:28
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