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マイ スポーツスター ライフ 3

スポーツスターに乗り始めて、バイクそのものにも戸惑いましたが、その周辺事情にも
戸惑いましたね。

最初に工具。

ご存知のようにハーレーに使用されているのは、ユニファイ規格のインチネジ。
‘89モデルには、ブックレット程度の日本語マニュアルと(当然本国マニュアルも付属しました)、
申し訳程度の車載工具がサービスされるようになりましたが(それ以前はなかった)、
そんなもんでは、何もできないのであらためて、片口、コンビネーション、メガネの各レンチ。
そして1/2ヘッドのソケットレンチ類、のちに3/8ヘッド、も買い足したし、
同じくインチサイズの6角アーレンキー、そのナイフグリップ(意外と使いやすいので最近はコレばかり)、
トルクスキーとそのナイフグリップ、40Tと45Tのトルクスヘッドなども買い足しました。
ここまで入りませんが、メガネくらい無いとオイル交換すらできないことになります。

工具を買っては見たものの、分数表示にはすぐ慣れましたが、使用する大きさの感覚をつかむまで
少し時間がかかりました。
今は3/8ヘッドは10mmと、1/2ヘッドは12mmくらいと同じ感覚ですが、
コレが身につくまで、ちょっと苦労しました。

そのほかにもメトリック(ミリネジ)やトルクスファスナーも混在するので、なかなかネジに関して
勉強させられましたね。

日常の調整部分でも軽く驚いたこともあります。
オイラの883は最初から2次駆動がチェーンでこの辺は国産と変わらないのですが、
国産のように表示目盛りなど無く、挙句に左右のテンショナーのネジ部の長さが微妙に違うため、
センターで左右の引き代を計らなければならなかったこと。

1次駆動がチェーンでコレの調整もしなければならなかったこと。

クラッチ調整がワイヤーの引き代以外に、クラッチのランプ側で板の調整もしなければならないこと。

当然ですがエンジンオイルとミッションオイルが別なため、異なったオイルを使用し交換しなければ
いけないこと(今は面倒臭がりなので、同じものを使用しています)などなど・・・。

一つ一つ調べては、一つ一つやらなければならなかったので面倒でしたが面白い作業でした。
簡単なものは、雑誌などにも出ていましたが、結局はモーターサイクルショーで、
安く‘88本国版のサービスマニュアルを手に入れて、辞書を片手に読みふけります。

今では当たり前の感覚も、当時は結構違和感ありありでした。

ウィンカーバルブでさえ、4輪と同サイズ(つまりテールランプと同じサイズ)で大きさに面食らいましたし、
ヘッドライトはシールドビームで、それも暗いし(50/60W)、なかなか面白いと思いましたが、
何かの本を読んだとき、できる限り消耗部品は、アメリカのガススタで、普通に手に入るものによって、
組まれていたらしいです。

タイヤ表示もMTやMMなど、見たことの無い表示だったし、このとき本当に意味でアメリカンスタンダードを
お勉強させられました。
もっとも気がつけば酷く合理的で、単純にしてシンプル。
右に曲がるのに右側ウィンカースイッチを押して、左に曲がる時は左側、ウィンカースイッチを押す。
こんな単純な事に驚いていましたね。

ちなみにインチの起源は、親指の幅で、コレを単純に半分にしていく為に分数で、
別に8分台が基準ではなく、半分で1/2、その半分で1/4、その半分で1/8で8等分され、
その中間サイズを現すために16分台や、32分台が使用されます。
by jyai883 | 2012-11-03 21:12
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