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だけどやっぱり883、そして4速

単純に883だけ考えて、乗せてもらったものを思い出すと、
‘87、‘89、‘90、‘92、‘97、‘01、‘02ですね。
‘90までは同じ4速ですし、キャブの違いなどもありますが、大体同じような感じです。

KAZ君の‘87883は久し振りの4速でしたが、キャブは手が入りそれなりにちゃんと走るものの、
あ~そうそうこうだったと全くのノーマルなフィーリングを思い出させてくれましたね。
もっとも4速と5速の883の違いは、非常に顕著で、乗った途端にしっかりしたシフトフィールや、
エンジンの回り方の違いとして感じます。
唯コレに関して、減速比の違いや、進角の違いなど、エンジンの機構そのものとは違う部分での差異も
あるし、年式による車体の感じも違うので、違いとして言えるかどうかは解りませんが、
年式が新しくなるに連れて、メカノイズは小さくなり、吹け上がりはスムーズになっていったと思います。

4速では普通に感じるメカノイズやちょっとしたひっかっかりみたいな加速感もなく、
5速のエンジンは非常にスムーズですが、、Vツインのパルスや加速感は相変わらずでした。
そして4速からオイラが乗せてもらった最終に近い‘02883を見ると、同じようにちょいとイジって
元気なエンジンなら、断然‘02の方が速く、扱いやすいだろうと思えます。
この13年の違いは思いのほか大きく、初期5速までは4速と似たようなモンで(‘91にはブレーキパッド
の材質が見直され、ブレーキ関してはすでに良くなっていました)、実際に走ると、ここをもう少しとか、
あとちょっとどうにかならないかなとか、考えてしまいましたが、90年代後半はそんなこともなく、
+αを考え、最後にはキャブとマフラーやれば後はそのままでもいいんじゃない?って思えました。

まあコレはノーマルのことなので、オーナー自身が車体に対して不足を感じるならば、それはそれで
尊重されますが、オイラ自身の感想はそんなところです。
なので未だに‘02‘03の883を見ると、思い切りノーマルで乗ってみたいと思います。
まあ今のところは無理ですが、もしその頃の車体をノーマルで乗っていられる方がいたら、
883はエンジンよりシャーシが勝っていますから、パワーより楽しさを取るならその頃のですね。

さて今まで1200にボアアップされた883は何台か乗せてもらった事があります。
どれもパワフルで、ボアアップにとどまらず、結構大胆なヘッドワークが施され、カムもN8などの
高速カムが組まれ、そりゃ~素晴らしい加速と吹け上がりは、S1ライトニングをも凌ぐものも
ありました。
なのでこの辺の車体は、どう考えてもSTDの1200や1200Sとは比較できませんが、
加工できる分、883からの方がより大胆にチューニングができるかもしれませんね。
オイラの友人の‘02883改は、全く同じスポーツスターとは思えないような化け物でしたが、
外見はほとんどノーマルですが、セットアップされた車体周りと相まって、高速域では
国産SSとも平気で走れるものでしたが、まあ特別な存在でしょう。
では唯普通にボアアップされた883はどんなものでしょう?。
幸いにも最近まで友人が持っていた883は、どうやらボアアップされただけだったようで、
しかも同年式の4速だったので違いがハッキリしましたし、1200とも比べることができました。
良くSTD1200とボアアップ1200は同じようなものと雑誌などに書かれていましたが、
多分バルブなどの加工がされず、燃焼室加工のみのSTD883のヘッドの場合は、
STD1200と比べて似て非なるものではないかと、オイラは思います。

コレは決してどちらが良いか悪いかではなく、乗った感じがオイラには異なって感じられたので、
そのように書きますが、STD1200の方がパワフルで、1200ボアアップはトルクフルといったほうが
良いかもしれません。
走りそのものは実用域では、同じようなものですが、高速域はSTDの方が回りやすく。
ボアアップはちょっと苦しく、回したいならそれなりのヘッドワークも必要に思います。
特に高速高回転では、バルブやピストン周りにトラブルが出る可能性も否定できないので、
更なるパワーアップを望むなら、ヘッドも必要でしょう。
しかし、日常的な実用域なら、なかなかパルス感のある、トルクフルなエンジンで楽しいですね。
オイラが乗せてもらった4速ボアアップは、余りに状態が悪いため、非常に残念でしたが、
コレでエンジンに懸念がなければ楽しいエンジンです。
唯やっぱりボアアップすればパワーも出るし、速くなればそれだけ回してしまいますから、
我慢できなければ、ヘッドワークも含めたトータルなエンジンチューンが必要でしょう。
単純にスピードだけを求めるなら、回さずに速度上げられるギア比の見直しの方が、
この場合は有利だと思いますが、余りギア比が小さくても、各部に負担は掛りますから、
その辺は兼ね合いでしょうね。
でも楽しみとしてのボアアップはありだと思います。

そして4速883に限って言えば、どうしても壊さない事が前提でしょう。
エンジンそのものは意外と丈夫ですが、ミッションはだけ注意すれば、回るエンジンと伸びるギアで
楽しく走れます。
大体見知っている4速883のオーナーの皆さんは、それなりに長く乗っていますから、
1度や2度は壊れても、乗り方が大して変わらないでしょうから、トラブルは少ないでしょうね。
4速は良くオーナーが変わると壊れるとオイラは思いますが、乗り方の変化が、エンジンやミッションの
あたりの変化にも通じると思うので、そんなことが起こるのだと思います。
このバイクで無茶は、実際楽しいのですが、ここはぐっとこらえて少しだけ楽しんで、
後は日常的な普通な乗り方をしていれば、大きなトラブルに見舞われにくいと思います。

公道上で普通に乗っていれば、それほど大きな負担もありませんし、速度的にも安全ですし、
そんな走りなら、オイラ自身が言うほど4速883は壊れませんから、何事もやりすぎは禁物です(笑。
オイルなどのグレードも普通に乗る分には、それほど高価なものでなくても大丈夫ですが、
スポーツ走行などを多くする方は、それなりのグレードのものを選ぶ方が懸命だと思います。
上記の化け物に乗っていた友人は、走行距離に関係なく、全開全速で走行してくると、
その度にオイルは交換しながら走っていましたが(彼はアマチュアレーサーでもあります)、
特に異音などが発生することはなかったし、もう一人ツーリングペースでしか走らない友人の
スポーツスターは、大したことのないオイルを入れながらも早い交換サイクルで8万km走行時の
オーバーホールでも、ほとんど開ける必要がないくらいでしたから、乗り方による違いも大きいと思います。

何はともあれハーレー最小排気量であり、ビギナーバイク、レディースバイクとも言われる883ですが、
883は883なりに楽しく、そして速くも走れますが、実際はこのバイクは、地方の道をのんきに走るには、
これほど気楽にリラックスできて、やる気になればそれなりに走れる万能性を兼ね備えて
いると思うので、アクセルを開けることができるなら、こんな楽しいバイクはないと思います。
バイクは性能やパワーだけじゃない事を、初めて教えられたバイクです。
by jyai883 | 2011-08-18 11:39
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