今年もハーレーダヴィッドソン2012モデルが全て発表になりました。
近年のハーレーのライナップは今までのSTDモデルの消滅と強いカスタム色でしたが、 今年はより一層それが強まった気がしますね。 オイラが考えるのは、STDモデルが消え行くのは、STDモデルを買って、カスタムに金を使うなら、 ある程度のカスタムモデルを買って、いじらずに乗ろうと言うような心理が、ユーザー側に働いて いるように思うので、やはり現在のラインナップは、ユーザー心理(少なくともアメリカの)の影響は 大きいのではないでしょうか。 オイラとしては、比較的安い価格のSTDを買っていじると言うようなカスタムを考えますが、 ドレスパーツを除けば、巨大なアフターマーケット市場が構築されているハーレーにとっては、 カスタムそのものは、あまりおいしい市場ではないように思うので、コレも一種のユーザーの 囲い込みではないでしょうかね。 さて今年のモデルを見て行くと、スポーツスターのほとんどはローモデルになり、フロントホイールも 多様化しつつあります。 この辺は道路事情にもよるのでしょうが、スポーツスターが開発された当時の舗装率と現在では 比べ物になりませんし、タイヤのラヂアル化もあって、ホイールに影響を及ぼしているのでしょう。 これは他のモデルも同様ですが、スポーツスターは元々がデュアルパーパス的なスポーツバイクの 位置づけだったので、ある程度の車高を有していましたが、 (コレが90年代には、ロードスポーツ化の可能性にも繋がったとオイラは考えますが) ラバーマウント化以降(決してそれ自体が、スポーツ性を損なう要因ではありませんが)、 メーカーの方針転換とXR1200の登場で、スポーツ性は薄れ、なんとなくシティカスタム車両に なっているように思います。 外見が確かにそうですが、あのエンジンは非常に良くできていると思うので、 スポーツできるコンパクトな車体とそれなりの足回りを持たせれば、ノーマルエンジンのまま、 公道で楽しくスポーツできるモデルができると思うのですが、せめて車重があと30kgほど軽いと 楽しいでしょうね。 無理ならいっそEVOビューエルのようなフレームに、現在のエンジンを載せれば相当楽しいと 思うのですが、制限を取り払ったスポーツスターエンジンの可能性は見たことがないので、 是非見てみたいと思うのですが、その辺はXRがあるお陰で、カンパニーも余り熱心じゃないのが 残念です。 ライナップとしては磐石のなのは、やはりツーリングモデルでしょうね。 オイラが思うのは、新しいTCエンジンで、最近のビッグボア化の恩恵を一番受けて、もっとも充実 しているのが、フレームもリニューアルされたツーリングモデルではないでしょうか。 クルージングするために進化してきた、もっともハーレーらしい、そしてももっとも洗練されたモデル ですから、コレに関しては文句のつけようがありません。 人気ももっともあるものだと思います。 装備の充実をよく言われますが、長距離を走ると言うことに関して、同じ目的ながらそのスタイルの 対極にあるBMにも負けないだけの、パワーも得ていますから、単純にバイクとしても 非常に良くできていると思います。 オイラは正直フレーム変更前のFLと以降のFLでは違うものだと思うし、これは新しいものの方が、 より優れていると思います。 ただしオイラの場合、性能の優劣と好みの好き嫌いは別の問題ですが(笑。 ‘85に登場したソフテイルモデルはちょっと寂しいですね。 そのチョッパースタイルのお陰で、スタイルの重複するワイドグライドが消えましたが、 現在は逆にダイナ系が主流になってきているので、逆の事が起こりつつあるのでしょう。 90年代は、同一フレームによって異なるチョッパー路線とノスタルジック路線を見事に再現した、 モデル群ですが、ちょっと寂しいですね。 らしさで言えばもっともハーレーらしいと思えますが、そこにはもうニーズが強くないように思います。 逆に登場当時は、そのらしさを醸すモデルがなかったことが、人気の原因だったのでしょうが、 今はそのらしさの部分が、時代にマッチしなくなっているのかもしれません。 さてツーリングスポーツモデルとして、FXRと入れ替わる形で登場したダイナシリーズですが、 価格帯と言い、ラインナップと言い、もっとも充実しているのではないでしょうか。 今回のスィッチバックのモデル追加により、ハーレーのあらゆる部分をこの1つのモデルで体現して いるように思えるのは、カンパニーの力の入れ方を見れば分かります。 お陰でスポーツスターやソフテイルが中途半端にならざるを得ないのは、このモデルを見れば 仕方がないように思いますね。 それくらいTCエンジンとのマッチングも良いものだと思います。 本国ではSTDとしてのローライダーは消えてしまいましたが、色んな方向性を持たせたモデル展開は、 このモデルの万能性を現しているかのように思います。 今後どのようにハーレーのライナップが推移していくか、そして変化していくかは分かりませんが、 現在のラインナップは少なくとも、消えてしまうようなことはないでしょうが、 90年代~00年代と違う時代に、すでにハーレーが入っていることは、自覚しなければならない事実でしょう。 モデルの興隆は時代に左右されるものではありますが、ハーレーダヴィッドソンがよりハーレーらしく ある事を、オイラは古いユーザーとして望みます。 オイラはカンパニーはいつでもライダーと共にあり、ハーレーライダーを守る立場にあってくれたと 信じているからです。 今日のブログは、自分的に余り面白くないので、「今日の海」画像追加します。
by jyai883
| 2011-07-22 14:14
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