人気ブログランキング | 話題のタグを見る

それは中学生のときでした。

中学2年生のときの技術の時間に、今でも忘れられないことがありましたね。
今でもそのときの事を思い出して、自分のバイクを見ているって話です。

その日の技術の授業は、班に分かれてエンジンの組み立てでした。
組み立てと言っても、教材のロビンエンジンは2stで非常に簡易なものですから、
設計図はやらないから、考えて組み立てろと言うことです。

このとき技術の先生が「基本的には部品は付くところにしか付かないし、入るところにしか
入らない。注意してよく各部を見ながら組み立てるように」っと注意があっただけで、
作業開始。

大体こういうのは各班に好きな奴がいるので、特に難しいこともなく簡単に組みあがります。
部品の余りもありませんし、付かないなんて事もありません。
最後に混合燃料をもらって、スターターの紐を勢いよく引っ張れば終了・・・のはずでした。
トコロがどの班のエンジンも掛かりません。
代わる代わるスターターを引っ張るもエンジンは始動しないし、再び分解組み立てを繰り返します。
しかしどこも掛らない。
ワケも分からず1時間目は終了。

2時間続きの2時間目の最初、「お前ら誰も気づかないし、誰もくれと言わなかったからやらなかった」と
ポケットから小さなかまぼこ型の部品を取り出して見せてくれました。
それはクランクシャフトにつける小さなスピールキー。
このスピールキーが、スターター側だったか、フラマグ側だったか記憶がないのですが、
渡されてばらしていくと、確かにシャフトにキー溝が切られていて、入るようになっている。
組み立てるだけに一生懸命で、注意して見る事を怠っていたことになります。
少なくとも何も知らされていなくても、ここに何かが入るために溝が切られているのでは?と、
考える必要はあった事を思い知らされました。
その後組み立てたエンジンは何事もなく、すんなり始動しました。

もう40年ほど前の記憶で、それ以来ロビンエンジンを触ることもなかったので、
記憶や構造が曖昧になっていますが、そのとき感じた気持ちは今でもしっかり感じています。
お陰で自分のバイクを走行後に点検しても、以前はどうだったか?、緩みや脱落がないか
調べているときも少しは個人的に役に立っていると思います。
自分で何かやった後の記憶の混乱や曖昧なことが、正直1番怖いことなので、必ずチェックは
する様にしていますし、その事前に状態をしっかり見ることで何がどう変わったか、自分で理解する
にも役立ちます。
そうすれば未然に不必要なトラブルは避けられると思っています。

不用意に作業して結局元に戻す羽目になっても、元の状態が分からなければ、戻せませんから、
オイラみたいなシロウトが手を出すときには、大事なことだと思います。
結局バラバラにしてしまってお店に持ち込まれても、どこが悪くて、何がどうなってるか
メカニックが判断に困ってしまうだけでしょうし、2度手間、3度手間になったり、
自分でイジリ壊してしまうことになってしまうでしょうから、注意が必要ですね。
by jyai883 | 2011-07-04 18:10
<< ひさしぶりの4速883での高速... え~っと何回だっけ?関東スポー... >>