どうしても散々書いた4速から始めないと書けないので、又書いてしまいましたが、ファットボーイ以降は
比較ばかりなので、初めてかもしれませんね。 91‘平成3年、2台目のハーレーを買うことになりました。 特に貯金があったわけでもなく、883のクレジットも残っていた状態でしたが、さてビッグツインてのは どんなバイクなのかという興味がわいてきました。 この頃の883はほぼノーマル、実際2台のハーレーのセッティングが始まるのは、‘92頃ですから、 883もマフラーを換えたくらいのノーマル状態でした。 そこそこ走れるようにはなっていたので、ビッグツインとの違いが知りたくなったわけですね。 当初はエボではなく、ショベルのFLを買おうと思っていました。 出来れば70年代の1200FLが良かったのですが、バイク屋に相談するとあっちこち聞いてくれて、 フルレストア中の‘80FLが見つかり見に行きます。 エンジンは完全なリビルトで、フルペイント、パール&パープルというグロイペイントでしたが、 ハーネスも引きなおした、悪くない車体でした。 バイク屋に戻ってきて早速押えてもらうと、今度は中々車体が入ってきません。 値段は当時140だったと思いますが、催促してもらと、完成後160で売りとばしてしまったので、 違うバイクならフルペイントで同じ値段で良いとか言われてしまい、怒ったオイラは勢い新車 購入に走ってしまったわけです(笑。 金の都合はすでに付いていて、当時はバブル真っ盛り、親方に金を貸して言うとポンと札束で 貸してくれたので、取りあえず現金はある。 しかし新車のエボだと価格差が40ほどあり、無理やりひねり出しても、車検代がなく妹に借金 しました(笑。 さて金があっても買えなかったのが、当時のハーレーの状況です。 当時は為替の影響で価格底値の頃です。 あればめっけもんですが、実際にあるかどうかは分からない、早速バイク屋のオヤジに注文を 入れてもらいます。 注文はタダひとつ「ソフテイル系なら何でも良い、色はあるもの」という乱暴なものです。 時期も8月のお盆過ぎ、‘92モデルの発表直前だったので、なければ予約になるはずです。 すると「ショールームに最後のファットボーイがあります、色はルビーの2トーン」ってなことで、 バイク屋のオヤジは早速軽トラで取りに行ってくれました。 ‘91だと最初のダイナであるスタージスが出た年ですが、すでになくオイラはファットボーイに 乗ることになりました。 しかし帰ってきたバイク屋のオヤジの言葉がオイラを襲います。 「おい、これお前が乗らなきゃ俺が乗るから!」っておいおいバイク屋だろ?(笑。 すでに完全整備済だった車体は、バッテリーつんでオイルを入れて、ガスを入れればいともあっさり エンジンが掛かりました。 乗った感じはこれまた散々書きましたが、883を省みる大きなきっかけになった車体でしたね。 面食らった部分もあります。 レバー先端で1mを超えるハンドルバー、どう置いていいかわからないフットボード、これ4輪用? 見たいなブレーキペダル。 でも走り出してしまえば、気楽なもんで、883なんかに比べれば、ずっと素直で走りやすく、 乗りやすい。 交差点でも擦ってしまうフットボードを除けば、ご機嫌そのものでしたね。 まあだから気づけば乗らなくなってしまったのでしょうが(笑。 それでも初めてハーレーの乗り方、走り方を意識できたバイクであり、こいつがなければスポーツスター の良さも理解できなかったわけです。 車体のクオリティーも高く、まあアルミエンジンのメッキと直ぐはげるリンクル塗装はどうでもよいですが、 キャンディーペイントのグレードの高さは、バイクのペイントに初めて魅せられましたね。 883はベタ黒でしたから、良いんだか悪いんだか良く解らなかったのですが、 カンパニーのペインターの質の高さを思い知りました。 この車体も最初の車検まではほとんどノーマルで乗りましたが、実は最もスピードをだしたのも、 最も巡航速度が高かったのもノーマル時代でしたね。 イメージとしてどーんと出るような感じはありませんでしたが、回しても大人しいくらいのエンジンは、 結構な速度でも非常にジェントルです。 ツーリングの高速は普通に90マイル以上でしたが、それ以上はフットボードの足が風圧で 浮いてしまうので、楽なのはそれ以下だったでしょうね。 オイラにとってはイメージとして最もハーレーらしいのは、やはりビッグツインだと今でも思います。 もし最初で最後のハーレーだったら、ビッグツインを買う方が、きっと満足できるでしょう。 あの時もし883を手放してしまえば、きっと今のブログはソフテイル馬鹿1代だったかもしれませんね(笑。 生活的、スペース的に全く問題がなければ、きっといまでも不動状態でも所持していたかもしれませんが、 不動といっても動かしていないだけだったので、バッテリーさえ積み替えれば、多分エンジンは直ぐ かかる状態でしたね。 更にお金があったら、できる限り小さくコンパクトにカスタムしてみたかったバイクです。
by jyai883
| 2010-08-05 09:52
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