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ハーレーのシフト

よく考えたら、スポーツスターもビッグツインもミッションの故障はシフター内部のトラブルでした。

スポーツスターはシフトカムフォロアというシフターカムにクリックを当てている部品。
ビッグツインは、同じくシフターのシャフトのリターンスプリングでした。

ある程度の速度で走行中のチェンジはスムーズに出入りしますが、停止時や低速走行中は
シフトペダルに頼るシフトが多くなると思います。
国産ではほとんど意識しませんが、まれにクラッチのキレが悪い時に、入りづらいような感覚に
思える事があるでしょう。

ハーレーでは低い速度や停止時のシフトなどの時、クラッチの切れが調整済みでも感じる事が
あります。
ミッションのギアが大きいせいか、停止時などは意外と中途半端なところで止まってしまうこともあり、
その時は半クラなどでギアを動かして、無理に入れないようにするのですが、
この時シフトレバーで無理やり入れるような入力をしていると、トラブルに繋がる事があるみたいです。

特にオイラが乗っているような、エボの初期などはシフトストロークも長く、中途半端なシフトは
飛び込んだり、引っかかったりする事もあるのですが、その状態でもガチャガチャシフトしていると
トラブルに繋がるみたいです。

オイラが乗っていたファットボーイは蹴返しが付いていたので、全ての操作はダウンだけでできたのですが、
最初の頃は送り込みを意識しなかったせいで、結構強引なシフトでも入ってしまうので、中で弾ける
ような感覚が時折ありました。
10000kmオーバーでリターンスプリングの足が折れて、シフトペダルが踏み込んだままになりました。
修理後はなるべくこの硬い感覚の時に無理をせず、意識してシフトをしていましたが、故障距離を
超えても全くシフトフィールは変化せず、問題はありませんでした。

スポーツスターは構造的部品精度的な問題もありますが、4速5速に関わらず確実なシフトは、
必要でしょうね。
4速はシフターのシフトカムフォロア、5速もシフターのディテントプレートのサークリップが外れるトラブルが
ありますが、どちらも硬めのシフトフィール時の無理なシフトやストロークを意識しない中途半端な
シフトが原因と考えますが、十分なクラッチ調整も必要に思います。

4速は操作もそうですが、出来れば作動面などの研磨による動作の改善が必要ですし、改善パーツもありませんからこの辺は必要におもいます。
5速はディテントプレートそのものが途中で形状変更を受けてますし、不確実なシフトは一速カコンと
呼ばれるシフタードラムスリットに飛び込みの打刻が付いてしまう事も注意が必要です。

いずれの場合でもギアシフトの不確実は、ギアのドック破損にも繋がりますから注意が必要ですね。


国産に慣れるとどうしてもシフトは勝手に入るものと思いがちですが、ハーレーのシフトは古い4輪の
マニュアルシフトに似ているかもしれません。
入るというよりは入れる意識が大事なように思います。
丁寧なシフトは最終的に、ミッショントラブルを防ぐ事にも繋がりますから、走る事以外にも
大切な操作といえるでしょう。
by jyai883 | 2010-06-30 11:40
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