4速スポーツスターのこと(これからの4速乗りの皆様へ)7

エンジン、ミッションときたので、そろそろ吸気を書いて見ましょう。
4速スポーツスターではいずれの年代でもケーヒン製キャブレターが採用されましたが。
86‘87‘は固定ベンチェリーのスムースボア36φ、88‘89‘前期はコンスタントヴェロシティ40φ、
89‘後期から90‘まではコレに加速ポンプが追加になり、3種類のキャブが存在することになります。

通常バタキャブと称される36φは強制開閉であり、右手に対して反応はストレートです。
つきも良く、日常的に使用するには非常にハーレーらしいと思います。
難点といえばボアが変化しないことから、性能は固定されたものであり、固有の性能以上のものを
求めることはできません。
高速域を延ばすために最終的にサイズアップが要求され、このためビッグツインは38、スクリーミンでは
40mmボアが用意されていました。
高速域はより大きなボアを求めればいいのですが、中低速では流速が落ちるため調整が難しくなり、
ドコでの使用を求めるかで、キャブそのものの選択を迫られます。
このタイプのキャブはセッティングしたことがありませんが、ミクスチャーとガスジェットの変更以外できない
ため、より細かい調整にはエアジェットの変更が求められるので、この辺の変更ができない純正キャブ
では限られたものになってしまうでしょう。
SE40はこの辺の変更もきくので、より細かいセッティングがチャートによって可能です。
このタイプのキャブの特徴はそのダイレクト感にあり、小さいノーマルキャブでピックアップを楽しむか、
大きなキャブで豪快な加速を楽しむか、これは求める走り次第だと思いますが、いずれもハーレーらしい
走りが得られると思います。

CVキャブの採用は当初はクソキャブ呼ばわりされたものですが、そのチューニング方法とキットが入って
きたことにより、扱いやすく、セッティング幅が大きなものに変わりました。
最初から40φという大口径をもちながら、スライドピストンによって通路径が変化することで、かなり
フレキシビリティーの高い性能を持ちます。
最大の難点はこのピストンがエンジンの負圧応答なので、アクセルコントロールとの時間差があることでしょう。
ラフな操作でも対応する利点は、反応のダルさという欠点でもあります。
この辺は細かい変更である程度改善することができますが、ダイレクト感を求める走りにはかったるいかも
知れません。
それでもチューニングノウハウを駆使すれば、かなりのパフォーマンスを発揮することができますし、
扱いやすさは利点でもあります。
機構を理解すればセッティングもそれほど難しくないため、イジって楽しむには中々面白いキャブです。

加速ポンプの追加は薄めのガスに対する開度補正ですが、結構な量のガスが吐出するためセッティング
する上ではやや曖昧になりがちなので注意すべきでしょう。
まあそれでも公道ではそれほどセッティングを詰める必要はないと思うし、吐出を制限する方法も
ありますからその辺はセッティング次第って事ですかね。

応用力が高いためかなりのチューンまで実際対応できると考えますが、より大きボアのTCエンジンなどに
対応するためにアメリカ本国ではオーバーサイズの46~50まで用意されています。
SEでも44φが用意されていますが、公道ではそこまで使い切ることはできないと思います。

エアクリーナーもK&Nのフィルターなどの様々なものがありますが、いずれの場合でもリセッティング
が必要になります。
またボックス仕様の場合は、吸気が制限されてしまう場合があるので、ボックスそのものに吸気用の穴を
追加したりしますが、初期に使用されていたスポンジタイプ(まだ使ってる人いるのかな?)では、
5速に使われているエレメントタイプへの変更が必要です。

4速の加速の伸びを楽しむためには、吸排気へのモデファイは必要ですが、常に適正なバランスが
必要であることも覚えておいてください。

c0063859_18373146.jpg

[PR]
by jyai883 | 2010-02-18 10:18
<< 4速スポーツスターのこと(これ... 4速スポーツスターのこと(これ... >>