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ハーレーダヴィッドソン6(終わり

曰く「ハーレーはバイクじゃなくハーレーって乗り物だよ」

曰く「曲がらない、止まらない、走らない」

などと言われてきました・・・っが・・・。

オイラは思うけど、そこそこハーレーが乗れるようになってから、国産に乗ってみたとき
「何だこれ?」って思ったことありませんか?。

まあその逆はいっぱいあるでしょうけど(笑。

きっと国産に乗って走ってみると、信号のすごい手前で止まっちゃったとか、
妙にふらつくからなんだろうと思ったらニーグリップ忘れてたとかじゃなくて、
妙に乗れてる自分がいませんか?。

ハーレーに乗るほど一生懸命にならなくてもへろっと走っちゃうので、あれ?俺上手くなったとか
思うかも知れませんが、まあこれは勘違いではないと思います。

オイラはハーレーってバイクはモーターリゼーションがあまり発達していなかった時代。
まだバイクが趣味とか嗜好性の強い存在ではなく、実用とされていた時代から
作り方があまり変化していないんじゃないかと思います。
つまりこのバイクはいわゆるツールのまま進化してきてしまったのではないかと。

つまりハーレーは二輪車として実用的に作られていた時代の名残をそのままとどめているのではと思います。
こう考えれば、その走りは大きく使い手の技量に左右されます。
一本ののこぎりをプロが使えば見事な切り口ですが、へたくそが使うとギコギコに切れてしまい、
挙句にへたくそは「こののこぎり切れないね」っとのたまう。

ツールだとすればあらゆるパーツの機能がまあそこそこなのも頷けます。
「オイラ達はここまでのものをマスプロとして作った、これ以上望むなら後は手前でやってくれ、
ちょっとやそっとじゃ壊れないからさ」ってなもんかもしれません。
まあ確かに以前のハーレーは壊れましたが、色々な時代もあり確かに製品が悪かったこともありますが、
大体においては驚くほどの品質を誇ってきました。

オイラは思います。
このツールとして何も余計なことをしない部分が反面使用者にとっては操る面白さに繋がるのではないかと。

日本のスーパーバイクは素晴らしい切れ味とその姿の美しい日本刀かも知れません。

ハーレーは実際に日常で使い、なお所持することに意義を持てるハンドナイフみたいなものでしょう。

使い手によって様々な面を見せるのは、このバイクがいろいろな物を持っているからではなく、
何もないからこそ、ライダーが馴染んでいくのではないかと思います。

国産のバイクは非常に高い性能と高度な機能を盛り込まれた素晴らしいバイクだと思います。
これらの機能はある一定の領域まで、技量に関係なくライダーを連れて行ってくれます。
でもハーレーはそんなシャレたものはありませんが、ライダーの技量が上がってくれば、
その度いろいろな面を見せてくれます。
しかし実際はライダー自身の今が最も反映されているに過ぎません。
ハーレーを楽しんでるほとんどの方はこれに気付いてないと思います。

実はこのバイク、乗り手の技量を見定め、乗れないと判ると容赦なく乗り手に「へたくそ!」と言いやがる
厭な奴でもあります(笑。

最高にツールとして進化したのはBMWだとオイラは思いますが、
逆にハーレーはツールとして安心できるバイクなのでしょう。
まあ頑固おやじがいつまでたっても同じ製品を作り続けてきたみたいなものです。

機械が人間の手によって操作されていた時代に最も近いバイクだからこそ、
昔のスタイルを再現し、昔のままのエンジンを、今の時代に則した技術で作り続けてられるこのバイクに
オイラは親しみを覚えるのだと思いますし、機械が人の手を介さなければ動かなかった頃の、
名残を多くとどめているこのバイクには、今のマシーンが忘れてしまったものを感じるのだと思います。

でも究極のツールバイクは日本の名車スーパーカブだとオイラは思うのですが(笑。
by jyai883 | 2009-06-20 20:14
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