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ビッグツインへの道2

18年前の前期型エボエンジンで(ヘッドブリーザー以前、最終は92‘になりますが、実は変更が間に合わなかっただけでキャスティングはすでに92‘から全面変更されています)、フレームは旧型のジグフレーム。
(初期のソフテイルフレームは鋳鉄のピボットにパイプを溶接して組まれたジグフレームで、4速フレームと
よく似ています、中期以降はプレスバックボーンの国産のようになりましたが。初期の細身のフレームには
なかなか味わいがあります)。

このソフテイルフレームは見た目よりコンパクトで、ショベルWGとほぼ同寸法ですが、93‘のDWGと並べたら一回り小さかったですね。

それでは乗ってみましょう(笑。
またがって最初に感じるのはハンドルの広さでしょうか。
レバー先端までで優に1mを超えるハンドル幅ですが、すり抜け以外は非常に操作性が良いハンドルです。
長押ししてソレノイドがちゃんと飛び込まないとセルはまわっってくれませんが、重たげにセルが回れば
すぐ始動します。
この重たいエンジンを回すために、バッテリーの負荷は大きく最低でも12・5V以上ないと拮抗してしまい
何も起こりません(笑。
これより少し落ちるとカタカタ言い始めます。

最初に走り出して感じるのはその車体の軽さでしょうが。
すべての重さが足の間にあり、すべての挙動はここが中心です。
そして絶妙なポジションがさらにそのその重量を扱いやすいものしています。
バンクに頼るとすぐ擦ってしまうステップボードですが、想像以上に軽いとり回しとニュートラルな
ステアリングのおかげでコーナーでも全く不安はありません。

前後16インチで同じサイズの130/90のタイヤはその大きさくる印象から、かなりソリッドなものが
想像できますが、そんな神経質なところは微塵もなく、まったくのニュートラルな感じでUターンですら
軽々こなせてしまうのには驚きました。

2年ほどは全くのノーマルで乗っていましたが、やや感じるトルク不足以外はこのままのがいいのではないかと今なら思います。
なにせこの頃普通に140くらいで巡行したし、燃費も20前後は行ったし、特に不満はなかったのです。
本当に今乗るならドノーマルでほんの少しキャブを調整すればOKを出してしまうでしょう。

このショッキングな印象は、オイラが持っていた883に対する間違った認識をぶち壊すのに十分なものでした。
このおかげで883の検証が始まり、セッティング以前のポジションや加重のしかた、ブレーキングなど
操作の根本的な部分を改めるきっかけになったと思います。

ファットボーイで田舎道を走るとき、ついニヤけて走っている自分にいつも気付きました。
ただ走っているだけなのに、普通に曲がっているだけなのに、スピードなんか全然でてないのに、
何がこんなに楽しいんだろうと思うくらいでしたね。
by jyai883 | 2009-05-28 13:54
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